この記事をまとめると
■いま電動パーキングブレーキを採用するクルマが増えている
■バッテリーが上がると電動パーキングブレーキは解除できなくなってしまう
■ローダーに載せて運ぶ時などはどうしたらいいのだろうか?
ローダーに載せる時などはどうする?
いまや軽自動車まで採用が広がっている「EPB」。ご存じのとおり、エレクトリック(電動・電子制御)でパーキングブレーキを作動させるという機能だ。
なんでも電動化すればいいってことはないだろう、と批判的な見方もあるかもしれないが、単にパーキングブレーキの操作を電動に置き換えたというだけではない。
多くのEPBが、信号待ちなどでブレーキペダルから足を離しても停止状態を保つ「オートホールド機能」を備えていることで、その利便性から普及が一気に進んでいる。
とはいえ、電動システムということで心配になるのは、クルマのバッテリーが上がってしまったとき。はたしてEPBは解除できるのだろうか?
結論からいえば補機用の12Vバッテリーが上がってしまうと、EPBは作動しない。
通常、駐車時にはパーキングブレーキをかけているだろうから、バッテリーが上がってしまうとパーキングブレーキを解除できないということになる。
もっとも、12Vバッテリーが上がっている状態ではエンジンはかからないだろうし、ハイブリッドシステムなど電動パワートレインも起動しないだろう。クルマが動かせないわけで、パーキングブレーキが解除できないことで困ることはないだろう。
ただし、パーキングブレーキが解除できないということは、ローダーに載せて運んだりすることもできないことになる。それでは困るということで、整備士向けにロックした状態のEPBを解除する方法を各社は用意している。