スーパーLLCはある成分の働きで人気を博している
このスーパーLLCは、色がLLCとは変わっていて、ピンクと青。成分もLLCはエチレングリコールで、スーパーLLCはプロピレングリコールとなっている。エチレングリコールは毒性が高くて、プロピレングリコールは逆に毒性は低くて、食品や化粧品などにも使われているほどだ。
スーパーLLC、つまりプロピレングリコールにはほかにも利点がいくつかあって、自動車での使用での一番のメリットは吸熱性や熱運搬性、熱交換に優れるということ。熱しやすくて冷めやすいので、昨今の環境重視のエンジンに適していることになり、スーパーLLCを採用するようになったという経緯もある。
また、以前よりスポーツLLCとして売られているのは、このプロピレングリコールを主成分として、その特性を活かしたものだ。そのほか、潤滑性も高いので、ウォーターポンプの長寿命化にも好影響を与えたり、清浄性にも優れるなどのメリットもあるし、凍結温度や交換方法については従来と変わらないのもメリットもひとつ。デメリットは少々、価格が高いことだろうか。
最後に、LLCが指定されているクルマにスーパーLLCを入れても大丈夫かという点について。ダメという声も聞かれるが基本的に問題はなし。ただし、色がLLCと異なることが多いので、全量交換しないと色が濁ってしまうし、スーパーLLCの性能が落ちてしまうので、この点については注意が必要だろう。