アルファロメオらしさって一体なんだ? 「変革」をテーマにしたSUV「トナーレ」のデザインから考えてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

アルファロメオのミドルサイズSUVとして「トナーレ」が登場した

■「トナーレ」のデザインにアルファロメオらしさがあるか推察する

■新しい時代へ向けたアルファロメオ第1号という見方もできる

話題のSUVから見る”らしさ”とは

 1月26日に発表された新型「トナーレ」は、アルファロメオのブランド変革を指す「ラ・メタモルフォシ(変革)」を体現したミドルサイズのSUVとして、エモーショナルなイタリアンデザインが自慢とされます。では、トナーレのデザインはアルファロメオらしいと言えるのでしょうか? あらためてチェックしてみたいと思います。

希薄になりつつあったデザインテーマ

 アルファロメオによると、トナーレのデザインはヘリテージと先進性を融合させた「タイムレス」な表現が特徴だとされます。では、そのデザインはアルファらしいのか? 結論から言うと、「ただいま絶賛整え中」と言えそうです。

 そもそも、アルファらしいとはどんなデザインなのか? たとえば、近年で言えば1980~90年代の「164」や「155」、ヒットした「156」「147」などには極めてわかりやすい特徴がありました。アルファ・ブランドとして、新しく、かつ明快なデザインテーマがあったのです。ただ、その流れは「159」や「ブレラ」を最後に一旦途絶えたように思えます。

 その後の3代目「ジュリエッタ」や「ミト」にも魅力はあったものの、ラインアップを貫通する明快なテーマや新しさが感じられませんでした。話題になった「4C」も、逸品モノ的な美しさはありつつ、デザイン的にはどこか後ろ向きな姿勢が。また、現行の「ジュリア」は仮想敵であるドイツ車を少々意識し過ぎたのか、若干国籍不明なところもあります。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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