「シャコタンツライチ」乗りの常識「爪折り」ってそもそも何だった? 最近減ってる理由とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■「爪折り」の意味と手法について解説

■改造車のツメとタイヤが当たらないように実施される

■現在「爪折り」をするクルマは少なくなった

ツライチのクルマに施される「爪折り」

 金属製フェンダーの多くにはツメが存在する。ツメとはフェンダーアーチの上部分の鉄板が、内側に90度折り曲げられている部分のことを指す。多くの金属製フェンダーではここが折り曲げられている。

 ノーマルホイール&タイヤでは関係ないが、フェンダーの出具合とギリギリのタイヤ&ホイールで、そのフェンダーの外側と同じ位置にタイヤ&ホイール来るようにする「ツライチ」にすると、ストロークしたときツメとタイヤが当たってしまうのだ。

 そこで、そのツメを上方向に折り曲げるのが「爪折り」と言われる作業。昔はこの隙間に棒を突っ込んでグリグリするとか、トンカチで内側を叩くとか、ジャッキアップしてる間に棒を入れて、エイヤとジャッキを降ろしてしまってフェンダーの爪を折るとかそういった作業をするのが走り屋の定番だった。

※写真はイメージ

 しかし、温めながらゆっくりやらないと折り曲げる分の塗装が割れて剥がれてしまうことがある。なので、ヒートガンで温めながらやるのが必須で、できれば爪折りツールなどを使って綺麗にゆっくりと曲げるほうが良い。

 というか、そもそも板金屋さんなどのプロも請け負ってくれる作業なので、プロにおまかせした方が圧倒的に綺麗に仕上がる。さらに可能な範囲で少し叩き出してちょっとだけワイドフェンダーにするなんてことも可能だ。

※写真はイメージ


加茂 新 KAMO ARATA

チューニングジャーナリスト

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GR86/AE86/スイフトスポーツ(ZC33S)/CBR954RR
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