この記事をまとめると
■モータージャーナリストの青山尚暉さんが買っておきたかったクルマを振り返る
■空冷時代のポルシェはいまほど高価でなかったので手に入れておくべき1台だったと語る
■最終型オデッセイの仕上がりは素晴らしくいま思うと買っておくべきだったと振り返る
買っておけばよかった”あの”モデル
生産終了しているクルマで「手に入れておけばよかった」モデルとして、かなり現実的なのが、VWゴルフ7の最終型、ゴルフ7.5といわれている頃のマイスター。それも1.4リッターのヴァリアントだ。現在、ゴルフ7ヴァリアントのハイラインに乗っているのだが、当然、ゴルフ8に期待。しかーし、乗り味の好み、ヴァリアントの伸びた全長によるバランス、駐車スペース事情、そしてインフォテイメントと呼ばれるナビの使い勝手から、VWゴルフの完成形と言える”7”にいまだ、執着しているのである。
よって、買い替えてはいない。が、後期のマイスターは走行性能の熟成度、メーターまわりの先進性など、いま手に入れても十二分に満足できる仕上がりだった。”8”のヴァリアントに期待していなかったゆえに乗り換えに走らなかったものの、いまとなっては後悔しきり。たまに中古車情報を覗いていたりする。
時代を遡れば、2003年から2005年まで、国内でも販売されていたホンダ・エレメントも買っておいて大切に乗り続けていたら、いま「カッコいいだろーなー」と思える1台。いまのアウトドアブームにもうバッチリ似合う。当時としてはギア感たっぷりすぎるデザイン、観音開きドアの使い勝手もあって、日本では人気が出なかったものの、つい最近、都会ですれ違ったエレメントは、本当にカッコ良かった。
ホンダセンシングなどの先進運転支援機能などは付いているはずもないが、ネオクラシックカーと呼ぶには新しすぎるものの、いま、乗ってみたいちょい古なクロスオーバーモデルである。アウトドアシーンでかなり目立つと思う……。