カタログ写真では大きなスーツケースが2個入れられている
「展示車は1.8リッターなのでバッテリーがエンジンルーム内にあるのですが、2リッターではラゲッジルームに置かれます」とのこと。その後ラゲッジルームへ案内され、「2リッターではラゲッジルームを開け、車両後部から前方を見て手前部分の右端にカバーに覆われたバッテリーが置かれます。ちょうどこの部分はバッテリーがなければゴルフバッグ(サイズによる)の収まりがいいのですが、バッテリーがあると、枕(バッテリー)に頭(ゴルフバッグ)を乗せるような形になり、すわりが悪くなってしまうのです」と説明してくれた。
確かにその部分はバッテリーがなければ、ちょうどゴルフバッグを置けるぐらいのスペースが確認できた。走行性能向上のため重量配分を意識してバッテリーをラゲッジルームに持ってきたのかもしれないが、大好評新型プリウスの数少ない短所となるのかもしれない。
新型プリウスのカタログをみると、積載性能の説明の項目で大きなスーツケース2個が入ることを写真で見せている。スーツケースで積載性能を見せる手法は大昔のトヨタ・クラウンで使われていた(スーツケースの積載性能を意識したトランクルームだった)が、日本ではゴルフバッグで積載性能の良さを見せるのが一般的。あえてバッテリーの存在を意識したものなのか、それとも“いまどきゴルフバッグでもないだろう”という新しい感覚でこうなったのかはわからないが、バッテリーの説明を受けたあとではなんとも意味深に見えてしまう。ラゲッジルーム床下にバッテリーを収納するといったことは、諸般の事情でできなかったのだろうか。