マット系は専用のコーティングの施工がオススメ
そしてマット系のラッピングは更に注意点が必要とのこと。
「これは通常の塗装のクルマも同じですが、マット系は水垢が目立ちやすいので、専用のコーティングを施工しておくのをオススメします」
通常の塗装の際に重要とされる下地処理。じつはこれはラッピングも同じだそうです。
「キズを隠そうとして、キズの凹凸の上からシートを貼ると目立ってしまうことがあります。特にマット系やヘアライン系(金属表面を模したもの)はプレスラインを目立たせるので下地の状態はとても重要になってきます」
上から貼り付けるラッピングならば都合よくボロ隠しができる訳ではないということですね。ボロ隠しができる訳ではないのは腐食部分でも同じで、腐食部分や錆びがある箇所はしっかりと修復後にシートを施工しないと、腐食やサビの進行を早めてしまうとのこと。また、どこでも貼れてしまいそうなラッピングですが、苦手な個所もあるそうです。
「樹脂パーツの細かな凹凸がある箇所はシートが貼り付きにくいですし、メッキパーツも剥がれやすい箇所です。メッキ部分には特殊なプライマーなどで下地処理をしてから施工します」
まとめ
オールペンよりも簡単で、飽きたら剥がせばいい! ラッピングにそんな手軽なイメージを持っているかもしれませんが、ラッピングにも得意不得意が存在します。愛車をどのように模様替えしたいのか? どんなカーライフを過ごしているのか? これらによってラッピングをした方が良い場合、悪い場合があるので、よく吟味して自身にとってベストな選択肢を選ぶべきと言えるでしょう。