この記事をまとめると
■最近カスタマイズの手法として普及しているラッピング
■塗装よりも手軽にできるイメージがあるが注意点も存在
■ラッピングをする際に気を付けるべきことをいとうりなさんに聞いた
洗車は丁寧に行う必要がある
近年カスタマイズ手法として普及しているラッピング。オールペンと異なり、フィルムを剥がして戻すことも出来て、カラーリングの自由度も高い点が人気となっています。いいこと尽くめに感じてしまうラッピングですが、注意点すべき点も。今回はラッピングをした車両の注意点に関して、モデル、レーシングドライバー、そしてカーラッピングのプロとしてマルチに活動するいとうりなさんに聞いてみました。
まず気になるのがお手入れの部分。普通のクルマと同じように洗車しても良いものなのか? それとも特殊なお手入れが必要なのか? 愛車にラッピングの施工を考えている人にとっては、とても重要な部分と言えるでしょう。
「洗車する時はあまり強く擦りすぎないことをオススメします。ラッピングは塗装と違って、一度キズが付いてしまうと磨きなどで取ることができません。それは細かな洗車キズでも一緒です。なので、洗車する時は手洗いで、出来るだけ多めの泡で表面を保護しながら洗うのがオススメですね。また、洗車する時に高圧洗浄機を使う人もいるかもしれませんが、これも注意が必要ですね。角の部分などに高圧洗浄機で水をあててしまうとラッピングがめくれてしまう原因になってしまいます」
通常塗装のクルマに比べて、優しさを心がけたような洗車が必要なんですね。洗車以外にも気を付けるべき部分はあるのでしょうか?
「シートには耐用年数があります。これは使用するシートや保管環境によって異なりますが、あまり長期間シートを張り続けたままだと、ひび割れなどから簡単にはがせなくなってしまい、シートを削り取ったり、ノリが残りやすくなってしまったりします。そうなると元の塗面にもダメージを与えてしまう可能性は大きくなるので要注意ですね。基本的には3年程度で剥がすか張り替えるのがオススメです。ガレージ保管ならばシートの耐用年数を伸ばすことが出来ます」