事故減少の効果もみられる! 最近よくみかける「緑色の大きなミラー」をつけたJPN TAXIの正体とは

この記事をまとめると

JPN TAXIはタクシーでは伝統のフェンダーミラーを採用している

■国際自動車株式会社に所属するタクシーでは緑色の大きなミラーを採用してる

■この大きなミラーは自社開発のオリジナル商品だった

特徴的なミラーには現場からの声が詰まっていた!

 2017年に登場したJPN TAXI。今では都心部を中心に見かけることも増え、すっかりと日本の景色の一部になっています。そんなJPN TAXIのミラーは純正でフェンダーミラーを採用していますが、純正よりもひとまわり大きなサイズとなっている緑のミラーがあるのはご存じでしょうか? じつはこれ、ミラクルミラーと呼ばれています。今回はこの緑のミラーについて紹介していきます。

ミラクルミラーとは?

 このミラクルミラーはタクシーの整備や各種専用品の販売をしている国際自動車株式会社グループに属する株式会社kmGオートアシストが開発したJPN TAXI専用アイテム。2022年5月から実証実験を開始し、現在ではグループ全車両へ導入しているそうです。

 日本のタクシーの大きな特徴の1つであるフェンダーミラー、その採用理由は、視線移動が少なく疲れにくいことや死角が少ないこと、車両感覚が掴みやすいから、などと言われています。JPN TAXIもこれまでの日本のタクシーの先輩たちに則り、フェンダーミラーを採用している訳ですが、ミラクルミラーは当然純正ミラーよりも見やすくなっているのです。

開発経緯

 ミラクルミラーが開発はタクシードライバーたちの声からスタートしました。ミラーの面積が小さいため後方、とくに左下部が見えにくいという声が現場から挙げられていて、各タクシー会社は追加でミラーを取り付け2段化するなどの対策を施していました。

 そこでkmGオートアシストではミラーの開発に着手。その結果、独自の形状を採用したことによって、運転時の視認範囲を拡大し安全性の向上とドライバーの疲労軽減に繋がりました。

 そして、ミラーの色である明るいグリーン。萌黄色(もえぎいろ)というカラーのこのグリーンはkmグループのタクシーと認知してもらえるように配慮した結果、決定したそうです。夜間に光る行燈は同じ色に光るため、自社アプリで予約した際も利用者が発見しやすいようにという狙いもあります。

現場からの声も上々

 こうして完成したミラクルミラーは現場のタクシードライバーからの声も良好とのこと。後方の視野が広範囲で確保可能となったのが嬉しいという声が多いそうです。その効果は実際に現れていて、詳細な数値データはないものの、事故は約3割減少しているとされています。

 もちろん、これは一概にミラクルミラーだけの効果とは言えませんが、ドライバーの負担が少なくなり事故が減ったことは歓迎すべきことと言えます。

各社の独自改良も面白い

 現場からの見えにくいという声で誕生したミラクルミラー。このアイテムはkmグループ内で採用されているものですが、各タクシー会社が独自に採用しているアイテムや工夫も存在したりしています。街でタクシーを見かけたり、タクシーに乗った際はそんな各社の独自改良を探して注目してみるのも面白いかもしれませんね。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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マツダ・ロードスター(NB8C後期型)/ボルボV40 T4
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