オークションでは新車より中古車のほうが高くなっている現行車も
最近では、一般ユーザーもクルマ屋さんの立ち合いなどを条件に業者向けオークションで購入するなんてことも耳にしました。仮に300万円で落札したとして、スタート金額はいくらくらいなのか、これこそ千差万別でクルマのコンディションや人気の度合いで大きく変わってきます。たとえば、人気の高い現行ハリアーはディーラーに行けば新車価格500万円ほどで手に入るもの。ですが、生産調整などで入手できるのは1年とか2年先とも言われています。それをオークションで探すと、中古車ながら同程度のグレードが500万円以上で取引されていることもあるのです。ハリアーが欲しいけど長々と待たされるのはかなわない、というお客さんだったのでしょうが、ちょっと呆れるような現象ではあります。これまた前述の流通量、いわゆる需給バランスによって引き起こされているものといえるでしょう。
ともあれ、損をしたくないなら、手放したいと思うクルマを自己査定してみてはいかがでしょう。市場でもって人気があるのかないのか(グレードや装備、オプションの有無など)、コンディション(年式、走行距離、修復歴など)をざっくり見直してから業者を訪れるのが吉。ここで人気がない、過走行といったアゲインストがあったとしたら、ディーラーや認定中古車ショップを選び、新車や程度のいい中古車とのバーターを考えるべき。さほど不利というか、大きな損を免れることでしょう。
もっとも、世の中シャイロックかのような銭ゲバばかりとも限りません。とりわけ趣味のクルマを扱うようなエンスー業者はわりと善人が多い気がします。損得勘定するのも結構ですが、最終的にはどれだけ好きになれるクルマなのか、というのが後にも先にもスッキリするのではないでしょうか。