この記事をまとめると
■4月発売のデリカミニの発表とともにeKクロススペースの終売がアナウンスされた
■アウトドアテイストをアピールするデリカミニとeKクロススペースはキャラがかぶる部分が多い
■デリカの名前は三菱ファンには特別でデリカミニにその役目を集約したといえる
デリカミニとキャラ被りするeKクロススペースが消滅
いま三菱自動車が盛り上がっている。2023年1月の東京オートサロンで今年5月に発売予定の三菱渾身の軽自動車、あのデリカの名を冠したデリカミニを参考出品。2月10日から12日まで大阪で開催される大阪オートメッセ2023にも、デリカミニを参考出品すると発表されているのだ。
が、デリカミニの発表とともにこの1月、三菱自動車のスーパーハイト系軽自動車であるekクロススペースの生産終了が伝えられたのである。
スーパーハイト系軽自動車のeKスペース、eKクロススペースは、初代のekスペース、そのカスタムモデルであるeKスペースカスタムが2014年に発売。そして2代目として2020年にekスペース、そのクロスオーバーモデルとしてekクロススペースが登場。ekクロス、eKワゴン、ekクロスEV同様に、三菱と日産が共同出資して設立されたNMKVが手がけたモデルであり、eKスペース、eKクロススペースは、日産ではルークス、ルークスハイウェイスターとして販売されている。
スーパーハイト系軽自動車といえば、ホンダN-BOX、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タント、日産ルークスがそうであるように、軽自動車のメインストリーム、売れ筋だ。そんな車種を三菱は、デリカミニの登場でやめてしまう、ekクロススペースを消滅させようというのだ。
とはいえ、なるほど、と思う部分もある。というのは、デリカミニを見ればわかる。デリカミニはほぼ、eKクロススペースをベースにタフネスを装って”デリカ化”した新型車であり、もし、eKクロススペースが存続したとすれば、スーパーハイト系軽自動車がekスペース、ekクロススペースを含めて3台もラインアップされてしまうことになる。