この記事をまとめると
■北海道では「パーキングシェルター」が設置されていることがある
■吹雪からドライバーを守るための施設だ
■利用者へのアンケートでは95.4%の人が「地吹雪などの対策に効果がある」と答えている
吹雪からドライバーを守るための施設!
2023年1月25日は、10年に一度の最強寒波の影響で、新名神高速道路の立ち往生の他、各地で大きな交通の乱れが……。
やっぱり雪はクルマにとって大敵で、積もるのも困るが、吹雪になって視界が奪われるホワイトアウトも恐ろしい。
そこで豪雪地帯や雪の吹き溜まりとなりやすい場所には、道路では吹雪対策として道路を覆うスノーシェルターを設置しているところがある。
しかし、もっと環境の厳しい北海道には、部分的な雪囲い=スノーシェルターではなく、もっと規模の大きい避難施設、パーキングシェルターが設置されている。
パーキングシェルターは、冬に厳しい吹雪からドライバーを守るために設置された施設で、全体が屋根に覆われていて、その中に駐車場、男女・身障者用水洗トイレ、公衆電話、消火器、道路情報板などを設置。高速道路のPAをオール屋根付きにしたような施設だと思えばいい。
地吹雪や吹き溜まりから緊急避難するためのスペースなので、山間部よりも海岸沿いの平野部で風が強い場所に作られているのが特徴。
北海道全域にあるわけではなく、以下などが知られている。
国道40号の開源パーキングシェルター (北海道天塩郡豊富町開源)
国道238号の猿払パーキングシェルター (北海道宗谷郡猿払村芦野)
北海道道106号 稚内天塩線の浜里パーキングシェルター (北海道天塩郡幌延町浜里)
芦野地区農免農道→猿払村道の芦野パーキングシェルター (北海道宗谷郡猿払村芦野)
あくまで緊急避難施設なので、インスタ映えするようなポイントはないが、北海道以外にパーキングシェルターは設置されていないので、冬季以外はプチ観光スポットに!?
なお国土交通省北海道開発局 稚内開発建設部が、地元の一般道利用者にアンケートを採ったところ95.4%の人が、「パーキングシェルターは地吹雪などの対策に効果がある」と答えている。
パーキングシェルターがあるところは、地吹雪、ホワイトアウト、そしてクルマが流されるほどの強風など、過酷な環境で知られるところでもあるので、冬場は天気予報をよく調べて、無理のない移動プランを考えるようにしよう。