細かく分けるとなんと10モデルも存在!
デビュー後の進化
1998年にデビューした3代目は、デビュー1年後の1999年10型に排出ガス規制に対応する改良などを施され、早くも2型へと変更されています。その後、2000年にABSユニットを変更する一部改良を経て3型へと進化。同時に4WDではないFR駆動モデルが追加されました。
3代目の見た目が大きく変わったのが4型となった2002年の改良。特徴だったボンネット一体型のフロントグリルが独立式へと変更。グリルも大型化されています。
2004年には3代目初となるマイナーチェンジを実施。5型となった3代目は、先程お伝えしたようにインパネ形状が刷新され、フロントグリルも意匠チェンジ。4WDセレクターがスイッチ式となるとともに、ATレバーがゲート式へチェンジしました。
翌年、一部装備を変更したことで6型になった3代目は、2008年にエンジンのシリンダーヘッドを改良するなどの改良により7型へと進化。2010年にはエキゾーストパイプなどが変更されたことで8型となりました。
見た目が大きく変わったのが2012年の一部改良。歩行者保護性能を確保するため、ヘッドライト上に厚みを持たせたボンネットを採用。インパネも空調操作部をセンターコンソール下に配置するなど配置を変更しました。インテリアは、デビュー時とくらべ質感がかなり向上するなどの改良が加えられ、3代目は9型となりました。
3代目最後の改良が行われたのは2014年。10型となった3代目はメーターやシート表皮が変更となり、快適性が向上しました。
その後、2018年に3代目の生産が終了。4代目が登場するとともに長い歴史にピリオドが打たれました。
3代目の中古相場
歴代モデルの中で人気が低いといわれている3代目。とはいえ約10年に渡り販売されていたことで、執筆時に販売されていた中古車は全国で2400台と多数の車両が販売されています。
3代目の中古相場は10〜230万円。ただし、200万円を超える車両はカスタムされているため、ノーマル車であれば200万円以下で購入可能。とはいえ高年式で走行距離が短い車両は190万円くらいの価格が付けられています。
比較的リーズナブルに購入できるといわれていた3代目も価格は高騰中。現行モデルの納期が短くならない限り、価格は高値で推移すると見られています。
まとめ
マニアックな人気はないとはいえ、他車にはない数多くの魅力を持っている3代目ジムニー。とくに初期モデルのボンネット一体型グリル仕様にかっこ良さを感じます。
初代、2代目にも魅力を感じますが、オフロード性能に加え、乗用性能にとことんこだわった3代目の存在があったからこそ、高い完成度を誇る現行モデルが誕生したのは間違いありません。
今後、人気が高くなっていきそうな3代目の購入を考えている方は、いち早く程度の良い中古車を探すべきです!