いまのクルマを「旧車」と呼ばれるまで乗り続けるには新車に近い「いま現在」からの準備が必須だった! (2/2ページ)

ゴム類は保管方法にも気を付けたい

 続いて気にしておきたいのがゴム類だ。足まわりなどにも使用されているゴム類だが、それ以外にも窓やドアなど、密閉性を高めるために使われることも多いものであるため、じつは重要度の高いアイテムとなる。

 このゴム類、厄介なのがクルマを使用していてもいなくても、経年で劣化してしまうという点で、スペアパーツとして保管していても徐々に傷んでいってしまうのが辛いところ。ただ保管状態によってその劣化速度を遅らせることができるので、努力は怠らないようにしたい。

 そして最近のクルマを長く所有するのにあたって、高いハードルとなりそうなのが、ECUまわりだろう。今のクルマはエンジンのマネジメントだけでなく、運転支援システムから快適装備まで、多くの部分にECUが使用されており、どこかに不具合が発生すると統合制御に影響を及ぼしてエラーが発生することも珍しくない。

 もちろん補修部品が供給されている内であれば、コストはかかるが交換で対応もできるが、供給がストップしたあとは現物をベースに修理するしかない。ただ、ECUの修理はなかなかハードルが高く、90年代くらいまでのネオクラシック車に比べるとその難易度は桁違いとなっている。そのため、いざという時に修理対応できない可能性も高いと言えるのだ。

 そう考えると、1台のクルマを末永く愛用するために必要なのはやはり同じ仕様の部品取り車をまるまるキープするということになるだろう。現実的な話ではないと思われるかもしれないが、今旧車を維持している人のなかには部品取り車を確保している人も少なくなく、これはどんな年式の車両においても有効な手段と言えるのである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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