4WDを売りにしているモデルはやっぱり凄かった
「ミニバン 雪道」というキーワードで、いの一番に思い浮かぶのは三菱デリカD:5で決まり。最大トルク380Nmという力強さを持つ2.2リッターディーゼルエンジンと8速ATを組み合わせたパワートレインで、全グレードが4WDの設定となっている。
電子制御される駆動システムは、燃費優先の2WDモード、バランスに優れた4WDモード、そして悪路や積雪路に適した4WDロックモードの3つから選択できる。4WDロックを選ぶと後輪の駆動力を増やして、走破性重視のトルク配分になるというのがポイント。こうした制御には、パジェロやランサーエボリューションで培ってきた三菱のノウハウが込められている。ちなみに、デリカD:5の最低地上高は185mm。他のミニバンとは一線を画した悪路走破性を狙っていることは、こうしたスペックからも明らかだ。
スポーツカーというのは本来、ドライの舗装路で楽しむべきであって、降雪時にはガレージにしまっておきたいものだが、あえて雪道を走るのに向いているモデルを選ぶとすれば日産GT-Rとなるだろう。なにしろGT-Rの初期コンセプトは『マルチパフォーマンス・スーパーカー』というものだった。走る道や天候を選ばない、全天候型スポーツカーといえる唯一のモデルだからだ。
GT-Rのアイデンティティであり、象徴的なテクノロジーであるトルクスプリット4WDシステムは、スタッドレスタイヤとの組み合わせであれば雪道でも完全に機能することは、14年間のモデルライフにおいて、多くのオーナーが実感していることだろう。もっとも、GT-Rの最低地上高は110mmと余裕があるわけではないため、圧雪路で楽しむに留めて、新雪や深い轍は避けたいところだ。