この記事をまとめると
■最新のクルマに装備されている便利機能を紹介
■非常に安価であったり標準装備されていたりとユーザーの味方になっている物が多い
■ヨーロッパのメーカーは個性的な装備を取り入れて注目を集めている
クルマが進化すれば一緒に装備も進化する
ノア&ヴォクシーのバックドア
ボックス型ミニバンのウィークポイント、使いにくさのひとつが、バックドアの開閉だ。車体後方にスペースがない場所では、巨大なバックドアを全開にすることが難しい。いったん止めて、車体後方に壁やクルマがあると、クルマを前に出さないとバックドアを開けられないのである。5代目ステップワゴンはそれをわくわくゲートのサブドアで解決し、セレナは先代、新型でバックドアのガラス部分だけを開閉できるデュアルバックドアを設定し、解決している。
が、4代目ノア&ヴォクシーはもっと実用的だ。バックドアを任意の位置で止められるパワーバックドアはノア&ヴォクシー、ステップワゴンともに用意されているが、ノア&ヴォクシーの場合、パワーバックドア非装着車でも、世界初のケーブルを用いたシンプル構造の”からくり”を使ったフリーストップバックドアを採用。
任意の位置での保持が可能となり(好みの場所まで開けて、ちょっと戻すと保持する)、車体後方のスペースがない場所、背の低い人でも開閉しやすく、荷物の出し入れが劇的に容易になっているのである。
ノア&ヴォクシーのユニバーサルステップ
ミニバンでも、フロアが高めの位置にあるクルマは、高齢者などの乗降はちょっとつらい。そこでミニバン各車の一部には、スライドドアの開閉と連動して下からステップが出てくるオートステップなるものが設定されている。しかしこれは電動作動によって高価。オプション価格が20万円ぐらいするのだ。結果、付ける人は多くない。そこで4代目ノア&ヴォクシーが編み出したのが、オプションで用意される非電動のからくり機構によるユニバーサルステップだ。
地上200mmの高さから足をかけられ(奥行は180mm)、乗降を助けてくれるというわけだ。しかも、従来の電動オートステップが約20万円もするオプションだったのだが、このパワーを使わないからくり機構によるユニバーサルステップは3万3000円で装備できるのである。いまのノア&ヴォクシーはそうした、からくりが満載というわけだ。
ワゴンRのアンブレラホルダー
雨の日のドライブでは、傘の置き場に困る。後席に放り込めば、シートやフロアカーペットが濡れてしまい、それがカビなどの原因になる。そこで考案されたのが、ワゴンRのリヤドアにあるアンブレラホルダーだ。
約90cmまでの傘を立てて収納することができ、雨でぬれた傘も、スマートに置くことができる。
N-WGNのリヤシートアンダートレー
上記のワゴンRのアンブレラホルダーと同様の便利さを持つのが、N-WGNの後席下にあるリヤシートアンダートレー。センタータンクレイアウト採用のメリットを生かした後席下の空間に、濡れた傘や靴を収納できるスペースを確保。用途はさまざまで、これは便利だ。