日・欧・米のメーカーが参戦を予定
それでは実際に、2023年、2024年シーズンにはどのようなLMDhマシンが、IMSAシリーズに姿を現すのだろうか。
まず2023年シーズンからの参戦を決定しているのは、マルチマチックのシャシーを用いた「963」を投入するポルシェ。
ダラーラのシャシーを選択し、シーズン中盤からの参戦を「MハイブリッドV8」で狙うBMW。
同じくダラーラ製のシャシーによる「V-LMDh」でのエントリーを決定したキャデラック。
そしてオレカ製のシャシーをベースに製作された「ARX-06」を投入するアキュラの4社。
当初エントリーを計画していると伝えられていたアウディは、F1GPへとモータースポーツ活動の軸足を動かすことになった関係で、その代わりに傘下のランボルギーニが2024年からリジェ製のシャシーを使用した新開発のマシンをIMSAに投入するという計画も持ち上がっている。
フランスのアルピーヌも同様に2024年からの参戦を予定。こちらはオレカのシャシーが使用される計画だ。
FIAとIMSAとの間で、トップ・カテゴリーのレギュレーションが統一化され、いわゆるWECとIMSAの相互乗り入れが可能になったスポーツプロトタイプカーの世界。ほかにも両シリーズに関心を示すメーカーが多くあるとの噂も聞くだけに、その動向からは今後も目が離せない。