剥がす時には塗装が剥がれるリスクも
ラッピングが増えている理由4:ボディの保護をしてくれる
ボディ表面にフィルムを貼るので、飛び石など細かいキズから守ってくれる効果もある。本格的に保護目的なら専用のフィルムもあり、そちらはかなり高価。高級車向けにカット済みで、リップとバンパー、ボンネットの前側だけなどを保護性能の高いフィルムで覆うキットなどもあり、30~50万円ほどするが手放す時の査定を考えると安いかもしれない。
ラッピング時に気をつけたいこと1:じつは全塗装よりも高いことも多い
安価に思われがちだが、1台をまるまるラッピングすると100万円近くなることもある。材料費というよりも大きなコストの原因は手間。そうなるとルーフやボンネットはじつはわりと簡単でサクサク貼れるので、それほどコストは掛からない。
お金がかかるのはドアの内側とか、ドアミラーとか、細かい湾曲した部分にはテクニックも時間も必要になるのでどうしてもコストが掛かってしまう。1台まるまるもとのクルマの色がわからないようにラッピングすると結構な金額になってしまう。
お手頃価格でできるとしたら、ルーフとボンネット、トランクなどの大きな湾曲の少ない部分。そういった部分にイメージチェンジ的にほどこせば、数~数十万円で収められるだろう。
ラッピング時に気をつけたいこと2:剥がす時には塗装が剥がれるリスクもある
古いクルマでなければそれほどリスクは大きくないが、フィルムを剥がすときに一緒に塗装が剥がれてしまうこともある。長く貼ればそのリスクは高まる。また、そもそもフィルム自体が塗装よりも色が褪せたりしやすいので、5年も10年も持つものではない。数年楽しめるというくらいで考えてもらいたい。