この記事をまとめると
■OEM車を他のメーカーのディーラーでも面倒を見てもらえるのかを考える
■メンテナンスなどの場合はよほどのことがない限り対応してもらえる可能性が高い
■仕上がりの異なるOEM車の場合、継続的なメンテナンスをお願いするのは難しい
メーカー違いのOEM車なら面倒を見てもらえる可能性は高い
日本には国内外あわせてさまざまなディーラーが存在することは言うまでもなく、基本的にはそのメーカーの車両の販売やメンテナンスをそれぞれが行っているのは周知の事実。
しかし、販売しているモデルの中には自社で生産したモデルだけではなく、他メーカーが生産したモデルを自社で販売する、いわゆる「OEM車」というものも存在している。
例を挙げるとダイハツの商用バンであるハイゼットカーゴ。これはダイハツで販売されるのはもちろん、トヨタでは「ピクシスバン」として、そしてスバルからは「サンバーバン」として販売されているというようなもの。
こういった車種の場合、たとえばハイゼットカーゴをトヨタやスバルのディーラーでメンテナンスをしてくれるのかどうか、気になった人もいるのではないだろうか。
この辺りの判断は各ディーラーの判断に委ねられるというのが実際のところとなるが、よほどのことがない限りは、対応してくれると言えるだろう。
なぜならこれらのOEM車はメカニズム的にはどれも共通となっており、異なるのは外装の一部程度。そのため、ディーラーのメカニックもその車種に対する知識も整備マニュアルも存在するので、対応は十分可能というワケだ。
では、ベース車はトヨタRAV4であるものの、外装が大きく異なる光岡バディのような車両などはどうだろうか。
じつは光岡のサイトではメンテナンスについてのQ&Aが記載されており、そこには「ベースとなる車輌の機関部分には国産大手自動車メーカーの物をそのまま使用しておりますので、販売店はもちろん、お近くの整備工場でも十分対応可能となっております。」と記載されている。
そのため、メカニズム的な部分でのメンテナンスはベース車を取り扱っているディーラーで対応してくれる可能性は高いと言えるだろう。
一方、外装についてはベース車とは大きく異なる部分も多く、専用パーツも多数使われているため、板金塗装などは要相談となりそうだ。
最後に同じプラットフォームを使用してはいるものの、仕上がりの全く異なるトヨタ スープラとBMW Z4などについてだが、これはプラットフォームこそ共通ではあるものの、セッティング含めかなり異なる点が多いため、緊急ピットインならまだしも、継続的なメンテナンスをお願いするのはかなりハードルが高いと言える。
やはり餅は餅屋というように、クルマのメンテナンスもそのメーカーのディーラーにお願いするのが一番間違いない。もし近所にそのメーカーのディーラーがない場合は、事前にメンテナンスをしてくれるか確認してから訪問したほうがいいだろう。