「究極」を意味する「Z」や「未知」を意味する「X」も使われる
・Z
アルファベット最後の記号「Z」。究極という意味も表していて、カワサキのバイクや、BMWのZシリーズでもおなじみだが、国産車で「Z」といえば、日産のフェアレディZのイメージが圧倒的。
水中メガネの愛称で知られる、ホンダの初代「Z」や、ミッドシップのSUVとして登場した二代目「Z」もあるが、ZといえばフェアレディZで決まり!
・GT
イタリア語のGran Turismo(グランツーリスモ)(英語だと「Grand Tourer」)が語源とされる「GT」。その名のとおり「大旅行」に適したクルマで、長距離を快適にドライブできる動力性能と操縦安定性が優れたクルマのカテゴリーのことになっている。
そのため、国内外を問わず、多くのメーカーから「GT」の名がつくクルマが登場しており、GTの代表格を絞るのは難しいところだが、強いて一台挙げるのなら、トヨタ2000GTでどうだろう。
・X
「未知数」や「未知の可能性を秘めた」といった意味のある「X」も、車名に好まれるアルファベット。
ホンダのNSXやCR-X、マツダのRX/CXシリーズ、日産の180SX、スバルのWRX、トヨタのセリカXXなどいろいろあるが、代表はトヨタのマークXに決定。
三菱のランエボXも考えたが、ランエボXは、「エックス」ではなく「テン」と呼ぶのが一般的なので、マークXに軍配を。
26文字あるアルファベットでも、車名に選ばれやすい文字と、選ばれ難い文字の濃淡はけっこう違う。「V」や「J」なんてもっとあってもいいと思うし、「P」や「Q」は少数派。これからはエコやEVの「E」あたりが増えてくるかもしれないが、単なる記号でもクルマ好きならではの思い入れがあるところが面白い。