この記事をまとめると
■雪が原因でクルマの立ち往生が起こることがある
■高速道路ではとくに危険
■万が一の際に気をつけたいことや備えておきたいものを解説
可能な限りクルマの使用は控えたい
今年の冬も、幹線道路、高速道路での大雪によるクルマ(トラック含む)の立ち往生のニュースが飛び込んできた。冬の気候は気象条件によって刻々と変わり、突然、大雪に見舞われることもある。また、都会でもあるような、雪国以外のドカ雪の可能性もある。
そんなとき、豪雪や吹雪で、乗っているクルマが立ち往生を余儀なくされたら、どうなるか? もはや凍死との戦い、トイレや食事と言った不可欠なものもままならなくなる。
雪による立ち往生は、1台のクルマのスタックによって引き起こされることがほとんど。そのクルマが道をふさぎ、後続車が進めなくなるのである。一般道なら回避のしようもあるし、近隣に助けを求めることもできる。が、高速道路ではそうはいかない。2020年12月に大ニュースになった関越道の相当数のクルマが巻き込まれた豪雪の中の立ち往生も、1台の大型トラックのスタックが原因の一つとされているのだ。ちなみに立ち往生したクルマは圧倒的にトラックが多く、しかしスタッドレスタイヤなどの冬タイヤを装着していたにもかかわらず、起きていた。そして立ち往生車両の80%ほどがタイヤチェーン不携帯だったという。
では、そんな悲惨な雪の中の高速道路の立ち往生に遭遇しないためには、どうすればいいか。まずは、大雪の日のクルマの使用をやめることに尽きる。たとえば、雪国の宿泊施設を予約していたとすれば、キャンセルするか、電車などを利用してアクセスすることだ(もちろん、電車も走れない最悪の状況ならキャンセルしかないが)。状況が状況だから、キャンセル料を取らない施設もあるが、もし取られたとしても、大雪の中で立ち往生するよりは、ずっといい。
とはいえ、先日、ボクの友人が那須旅行で遭遇したように、行きにはまったく雪がなかったにもかかわらず、数泊しているうちにいきなり大雪。山の上の施設だけに、クルマを動かそうにも動かせず、雪が小降りになるまで滞在し、雪に埋もれたクルマをJAFに、麓まで運んでもらったそうだ。宿泊滞在費が大きくかさんだことは言うまでもないが、それで済んだのだから、まだいいじゃない……と声をかけた。