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道交法に引っかからない? 安全面は大丈夫? 冬にスノーシューズやスノーブーツでのクルマの運転に問題はないのか (2/2ページ)

道交法に引っかからない? 安全面は大丈夫? 冬にスノーシューズやスノーブーツでのクルマの運転に問題はないのか

この記事をまとめると

■冬はスノーシューズやスノーブーツを履いている人が多い

■これらを履いてクルマの運転をしてもいいのだろうか?

■安全に運転するためには、いくつかの条件をクリアする必要がある

ペダル操作を安全に行うことができる靴を履くのが運転者の義務

 降雪地域では大雪の予報が出たり、関東でも雪予報が出たりと、冬真っ盛りの時期になると気になるのは、「出かける時に何を履く?」というところですよね。防水や撥水仕様ではないスニーカーなどではすぐに中まで水分が染み込んでくるし、靴底が滑りやすいのも心配です。防水仕様で足首まで覆われているものや、雪が入らないように履き口が絞れるようになっているもの、そして靴底に滑り止めがついているような、スノーシューズやスノーブーツを準備している人も多いと思います。

 でも、クルマを運転して出かける人にとっては、「スノーシューズを履いたまま運転しても違反じゃないのかな?」と気になりますよね。道路交通法では、明確に「スノーシューズやスノーブーツで運転してはいけない」と記載されているわけではありません。ただ、都道府県別での条例で、カカトがしっかりと固定できないサンダルや下駄、ハイヒールでの運転を禁じている自治体や、ペダル操作に支障をきたす恐れのある厚底の靴を禁じているところもあります。

 そして、道路交通法第70条「安全運転の義務」には「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」と記載されており、ブレーキペダルをはじめとするペダル操作を安全に行うことができる靴を履くのが運転者の義務だと考えられます。このことから、ひと口に「スノーシューズ」「スノーブーツ」といっても、この道路交通法に抵触することなく、実際に安全に運転するためには、いくつかの条件をクリアする必要があると考えます。

 1つ目は、靴底が厚すぎず、ペダル操作がしやすいものであること。とくに滑り止め加工されたスノーシューズの靴底は、ゴツゴツとしていて分厚いものが多いと思います。ですが、ペダルを踏み込んだ時に足裏に伝わる感覚が薄いと、自分が思ったよりもアクセルを強く踏みすぎてしまったり、微妙な加減のコントロールがしにくいことがあります。また、アクセルペダルからブレーキペダルに踏み替えようとして分厚い靴底が引っかかり、ブレーキ操作が遅れてしまう危険性もあります。靴底が適度な厚さで、足裏の感覚がしっかりわかるものを選ぶようにしましょう。さらに、長時間の運転をする人には、靴底のカカトの部分が角ばったデザインのものは、ずっと運転していると疲れやすいので、丸くカットされたカカトのデザインがおすすめです。

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