ロータリーの歴史はマツダの歴史でもある
コスモスポーツは初代のみだったが、コスモという車種は継続して世代を重ね、1990年の4代目では、3ローターのロータリーエンジンをはじめて搭載した。ピストンが上下するレシプロエンジンとの比較では、2ローターが4気筒相当であるとすると、3ローターは直列6気筒的な位置づけと考えられ、1ローター増えたことによる排気量の増大に加え、ローター数が増えたことによりいっそう滑らかで上質な加速を味わわせた。
翌1991年に、マツダはフランスのル・マン24時間レースで、4ローターエンジンを搭載する787Bにより日本の自動車メーカーとして初の優勝を飾ったのであった。
コスモスポーツ以来のロータリーエンジンならではという小型・高性能を活かした車種として、1978年にRX-7が登場する。当初は、サバンナRX-7と名乗った。そして3世代の歴史を刻み、2002年に生産を終了し、2003年に販売を終えた。
これに続くのが、4人乗りで、観音開きの4ドアのRX-8になる。そして、2003年から2012年まで販売されたのであった。
通算46年に及ぶロータリーエンジン車の発売を通じて、マツダ社員はもちろん、消費者もマツダとロータリーエンジンを重ねて思う人は多いだろう。そうした点からも、発電用とはいえ、PHEVでのロータリーエンジン採用は、注目を集めることになる。