この記事をまとめると
■東京オートサロン2023にケミカルブランド「LIQUI MOLY」が出展
■1957年創業のメーカーでドイツではNo.1ブランドとして愛されている
■オイルだけでなくケミカルなども扱っておりその数4000点以上
添加剤メーカー発のハイパフォーマンスオイル!
大盛況のうちに終了した東京オートサロン。昨年はコロナ禍による入場規制などもあったが、今年は入場規制もなかったこともあり、昨年以上の盛り上がりを見せていた。
そんなオートサロンの会場にはさまざまなクルマやメーカー、ショップなどのブースが並び各所で大きな賑わいを見せていたが、個人的に気になったブースをここで1つ紹介しよう。
それが、オイルで有名なドイツ発のブランド「LIQUI MOLY(リキモリ)」だ。「リキ」に「モリ」なんて聞くとなんとなく日本語っぽい名称にも感じるが、由来はLIQUI(液体)は液体添加物を指し、MOLYは二硫化モリブデンを指すとのこと。なので日本語はとくに関係ない。
ではなぜこのブースが気になったのか。それは、「よくレースシーンで見るブランドだが、実際に使ったことがない」からだ。筆者は少々こだわりを持って自分のクルマをメンテナンスしていることもあり、オイルもなるべく使用環境や季節などに合わせて銘柄や粘度にこだわりを持って選んでいる。なので、オイルメーカーが直に来ているともなれば、こだわりやオイルのパフォーマンスなどを取材しない手はない。なので「LIQUI MOLY」ブースを訪れたわけだ。
ブースにはオイルの容器が壁一面に展示されているほか、ケミカル類も多数展示されており、初日にも関わらず多くの来場者を見ることができた。
今回、LIQUI MOLYブースの取材に対応をしてくれたのは、ヘプフナ・ルーカスさん。海外出身の方だが驚くほど日本語が堪能だ。
先ずこのLIQUI MOLYだが、じつは2009年には日本に正規輸入という形でやってきている。創業は1957年で、生まれは自動車大国ドイツ。元々は添加剤メーカーというスタートを切り、それから約65年に渡って自社で先述のケミカルやオイルを開発、生産してきたという歴史あるブランドだ。
実際に、ドイツの権威ある自動車雑誌が毎年企画している「ユーザーが選ぶNo.1オイル」という部門で12年もの間1位を獲得し続けている実績も残している。つまり、あの自動車大国のドイツでNo.1ブランドなのだ。
では、LIQUI MOLYの魅力とはどこにあるのか。ルーカスさんは「LIQUI MOLYはケミカルメーカー出身というのが他社にない大きなアドバンテージです」と語る。オイルにはさまざまな添加剤が混ぜられているのは承知のとおりだが、この添加剤が「如何に仕事をするか」が、オイルのパフォーマンスや耐久性、エンジン性能の保護に繋がる。
オイルから添加剤を考えるのではなく、添加剤の面からオイルのパフォーマンスを検討し、製品化するという手法がLIQUI MOLY流というわけだ。実際に、ベースとなるオイルの性能自体はここ数十年で大きな進化はあまりしていないそう。と、なれば残りは同社が誇る添加剤のパフォーマンスがすべてを左右するといっても過言ではない。開発から製造まですべてドイツの自社工場で完結しているのもポイントだ。