新車の納車は「舞い上がりすぎ」厳禁! 「泣き」をみないためにも「冷静に行うべきこと」とは (2/2ページ)

納車に浮かれて各部のチェックを怠らないように

 引き取る前にはセールススタッフに同乗してもらい、店舗のまわりを試乗してコンディションの確認をすることもおすすめする。

 傷も含め、当該車両に何か違和感があったらその場での受け取りは拒否すること。そのまま受け取れば、たとえ傷があっても「傷つきを了承して車両を受け取った」ということになる。よほどディーラー側に落ち度がない限りは、ナンバープレートがついていることもあり、そっくり新車交換というわけにはいかない。ディーラーがどれぐらい誠意ある対応をしてくれるかで解決の糸口を探すしかないのが現実となっているようだ。

 いまは納車時にボディコーティングを施すケースが多くなっている。コーティング時にはミクロン単位でボディ研磨を行ってから施工するので。下地が見えるようなダメージの大きい傷以外は消えてしまうようだ。

 平成初期ごろには、「違うナンバープレートがついていた」とか、「車検証が別のクルマのものが入っていた」といったことも、ごくまれであったがあったとも聞いている。いまより管理体制がずさんな部分もあったので、納車前日にはセールススタッフ自ら洗車を行い、外装の傷の有無の確認などを入念に行っていたディーラーもあったと聞いている。

 大昔の話となるが、メーカーの生産ラインでボディを損傷するトラブルが起きたときにそのまま工場でパネル交換してディーラーに配車したり、別のディーラーから車両交換で仕入れた新車がボディ全体に細かい傷があったときにミクロン単位でボディ全体を研磨して納車したということもあったようである。

 筆者も注文して4カ月ほど待ち、ようやくトヨタ・カローラセダンが納車される。1月中の登録はほぼ間違いないのだが月末ギリギリの申請となるので、納車自体は2月上旬となりそうだ。筆者の場合、暦は気にせず(それでも仏滅は避けたい)に天気優先で納車日を決めることにしている。もちろん晴天がマスト、しかも車体の確認にベストな(太陽が真上になる)お昼近くに時間は設定することにしている。

 納車はイベントではなく、新車引き渡しの「手続き」であることをぜひ忘れないでほしい。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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