気がついたらドアミラーの「鏡面」だけない! 部品が届くまでアレコレ試した結果1番効果的だったものとは? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■筆者の愛車のドアミラーの鏡面が脱落

■ディーラーにパーツのストックがなく、届くのに時間がかかった

■鏡面がない間、どのように対処したかを詳しく解説する

鏡面が脱落! ドアミラーのありがたみを実感

 安全運転の視界に欠かせないのが、アウトサイドミラーだ。バックモニターが付いているクルマが増えたとはいえ、走行中の後方確認、車庫入れなどでのボディ側方確認には不可欠で、もし、左右どちらかのアウトサイドミラーの後方視界が失われたとすると、どうなるか? どう対処すればよいか? そんな実体験の顛末記をリポートしたい。

※写真はイメージ

 じつは、愛車の左側ドアミラーの鏡面が、ドアを閉めた際、落ちてしまったのである。顛末はこうだ。家族がクルマを運転して、2名でコンビニに寄り、帰ってきた。しかし、運転手がバックできない!! と大騒ぎ。駆けつけてみると、左側のドアミラーの鏡面が真っ黒だ。最初は、なにか塗られたんじゃないかと思った。しかし、ガラスクリーナーで拭いてみても、鏡面には戻らない。どころか、ドアミラーの鏡面であったはずの、今は真っ黒になっている部分がペコペコしている。「鏡面だけ取れてなくなった」という想定外の事態に納得するまで、時間がかかったのは言うまでもない。こんな経験、初めてだからだ。

 ひとまず自宅の駐車場にバックで入れようとすると、バックモニターは付いているものの、バックモニター、ルームミラーだけではボディの左側面がまったく見えないから、入れ慣れた自宅の駐車場にバックで止めるのもままならない。なんとか止めて、事態を整理することに。

 運転していた家族に聞けば、コンビニの駐車場にバックで止めたまでは、ドアミラーで後方確認ができた記憶があるという。もちろん、ドアミラーに、なにかにぶつかった形跡はない……。とすれば、コンビニの駐車場、または、ずーっと直進していたコンビニからの自宅までの復路で、何かの拍子に落ちたのかも知れない……。というわけで、探索のためにクルマを出そうとすると、おいおい、左側のドアミラーが使えないと、安全運転に大いに支障をきたすじゃないか!! ということに気づく。大げさでなく、ドアミラーのありがたみを強く実感した瞬間だった。

※写真はイメージ

 で、クルマの販売店に電話。事情を話したものの、パーツのストックはなし。1月3連休の初日の夕方ということもあり、「パーツの入庫は連休明けになります」とのことだった(右側はあったらしい)。ガクッ、である。ドアの開け閉めだけで鏡面が落ちた原因は、「接着剤による貼り付けが、経年変化ではがれたんでしょう」とのこと(そんなことあるのかっ!!)。また、「もし落ちた左側ドアミラーの鏡面が見つかったとしても、まず割れているでしょう」とも説明されたのである。

 しかし、自動車業界に長年いるものとして、なんとかこの事態を即刻、打開しなければならない。そもそも、販売店にパーツが届いたとしても、そこまでクルマを走らせなければならないからだ。

 まず考えたのは、手鏡的なものを張り付けるという方法だ。手元にあった家族の手鏡を借りて、テープで張り付けてみた。たしかに後ろが見えなくもないが、視野は狭いし、なにしろ遠近感、距離感が違う。ドアミラー用の鏡面とはそもそも見え方のスペックが違うようだ。

 とはいえ、どこかに割れないまま、落ちていないかの探索に出かける必要がある。とりあえずは手鏡作戦で、家族が走ったルートを、目を皿のようにして、ゆっくりと走った。道路には落ちていないようだ。が、コンビニの駐車場の、先ほど止めた区画の地面に、ありました。バリバリに割れた左側ドアミラーの鏡面が。さっそく、破片を拾い集めたものの、細かい破片までは拾い切れない。コンビニの人に危ないから掃除してくださいと頼むことに。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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