一時的にクルマを手放す場合は割引等級の保存も可能
たとえば、年齢が高くなって保険料が安くなったり、逆に家族構成が変わって担保の範囲を見直したりする機会を逃してしまいかねない。もちろん、あとになっても見直しはきく。だが、それまでは従来通りの補償内容となってしまう。
保険料をできるだけ安くするため、補償内容の見直しを適宜進めることは無駄な出費を抑えることにつながる。ただし、その機会を上手にはかることも肝心だ。
たとえば条件のよりよい損害保険会社へ変更するような大きな見直しの場合、それまで無事故であれば割引の等級がより高くなっているはずで、それは新規の損害保険会社でも継承される。だが、満期日という区切りの時期以外に切り替えを行うと、そこが新しい損害保険会社との契約のはじまりになるため、等級はそこから1年間続くことになる。まだ保険期間の途中で損害保険会社を変更する際には、このことを知っておこう。
まとめると、任意保険の補償内容の見直しは、年齢や家族構成や走行距離などの暮らし、あるいはクルマの買い替え(車両保険に入っている場合)など含め、そうした変わり目で行うことがひとつの機会だが、保険料を安く抑えたいということで損害保険会社を変更する際には、満期日をひとつのきっかけとして等級を有効活用する視点もあるといいのではないか。
そのほか、一時的にクルマを手放す場合には、あらかじめ損害保険会社へ申告しておくことで、割引の等級を再びクルマを所有するときまで保存してもらう制度もある。