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大雪による立ち往生! エンジン車とEVではどちらが安心かは複雑な問題だった (1/2ページ)

大雪による立ち往生! エンジン車とEVではどちらが安心かは複雑な問題だった

この記事をまとめると

■大雪によりクルマが立ち往生するといったニュースを目にすることが増えている

■このような状況でエンジン車とEVではどちらが長時間耐えられるのだろうか?

■それぞれにメリット・デメリットがある

寒さよりも排ガスを恐れるべき状況も

 気候変動の影響なのか、突然の大雪によって大量のクルマが立ち往生するといったニュースを見かけることが増えている。こうしたシチュエーションは、EVユーザーの生存にネガティブな影響があるのではないか、という指摘も少なくない。

 簡単にいえば、EVは暖房に多量の電力を使ってしまうために、一晩中ヒーターを使っていると電欠になってしまうのではないか、という指摘だ。仮に救助が来る前に電欠してしまうと急激に車内の温度が下がるために凍死も心配されるし、また道が通れるようになっても電欠していては動けないため、全体としての立ち往生状態が回復できないことも考えられる。

 もちろん、エンジン車であっても燃料残量が少なければ立ち往生中にガス欠してしまうことはあるが、化石燃料であれば携行缶などを利用して比較的容易に補充できるが、電気はそうはいかないという指摘もあったりする。

 はたして、大雪による立ち往生時のリスクがEVは大きいのだろうか。

 なにをリスクとして捉えるかによるが、生命の危機という点ではエンジン車のほうが不安を覚える。たしかに、ただ寒い場所で満タンのエンジン車と満充電のEVを並べて一晩中、暖房を使ってどうなるかという実験をすれば、エンジン車は余裕で過ごせるだろう。反面、バッテリー総電力量が小さめのEVは一晩中暖房を使うことは難しいこともある。

 しかし、リアルに雪に埋もれるような状況を考えると、本当に怖いのは寒さではなく排ガスだ。具体的には、マフラー出口を雪が覆ってしまうことで排ガスが車内に侵入することで起きる一酸化炭素中毒こそ、もっとも気を付けるべきだ。

 仮に一酸化炭素中毒を防ぐことを優先するとエンジンを切るしかなく、そうなるとエンジンをかけておけば一晩中暖房を使い続けられるというエンジン車のメリットは消えてしまう。

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