この記事をまとめると
■マルチ・スズキがインドで開催の「Auto Expo 2023」でジムニー５ドアを発表
■ジムニー5ドアと同時にクーペスタイルのコンパクトSUV、フロンクスも公開
■両モデルとも日本導入は未定
日本でジムニー5ドアの姿を見られる日は来るか？
カモフラージュされたスパイショットや「出るぞ、出るぞ」というウワサなどが先行するも、なかなかオフィシャルでの姿を見ることができなかったジムニー5ドア。そんなジムニー5ドアが正式に、2023年1月11日からインド・デリー近郊で開催されている「Auto Expo 2023」にて公開された。
ジムニー5ドアはスズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディアによって2023年度より販売を開始するという。その詳細は以下の通り。
ジムニーにリヤドアを設けた新規のモデルがジムニー５ドアで、後席には専用のリヤシートや内装が採用されている。本格的な四輪駆動車としての走行性能を備えつつ、これまで以上に実用性が高められているのが特徴だ。
ジムニー5ドア（インド仕様）の諸元は、全長3985×全幅1645×全高1720mmで、ホイールベースは2590mm。日本で販売されている3ドアのジムニーシエラの諸元が、全長3550×全幅1645×全高1730mmでホイールベースが2250mmとなるから、全長で430mm、ホイールベースで340mmほど延長されていることがわかる。
なお、エンジンは1.5リッターのガソリンが搭載され、これに5MTもしくは4ATのトランスミッションが組み合わせられる。
実車がどれほど大きくなった印象を受けるかはわからないが、少なくとも見た目はジムニーのままだ。ライフスタイルを表現するための道具として選ぶ人も多いクルマだけに、このスタイリングに安堵した人も多いのではないだろうか。
また、マルチ・スズキ・インディアは、ジムニー5ドアと同時に、新型SUVとなる「フロンクス」も発表している。こちらはクーペスタイルのコンパクトSUVという新ジャンルのSUVだ。
迫力と厚みのあるフロントグリルと横への張り出しを強調したスタイリングが力強さと存在感を表現し、リヤへと向かって美しい傾斜を描くルーフラインが流麗で伸びやかなプロポーションを強調する。室内は、上質感ある内装とスペース効率に優れたデザインによって快適な空間を演出。全方位モニターやヘッドアップディスプレイなどの先進装備がドライバーの運転をサポートしてくれる。
ジムニー5ドア、そしてフロンクスは、アフリカ、中南米などに輸出予定となっており、日本導入については残念ながら触れられていない。日本ではいまだ納期遅延が続いているジムニーだけに、いますぐジムニー5ドアを日本導入することは考えづらいが、いずれ導入されることを信じ、その日を心待ちにしたい。