カスタム派のユーザーに安心と安全を! 一見地味なブースだがNAPAC&JAWAの超重要な役割がわかった【東京オートサロン2023】 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■NAPACとJAWAが東京オートサロンに出展

■NAPACブースでは企業同士で商談などが行われている

■JAWAブースではアルミホイールの安全に関する展示が行われている

大事な商談もここで行われていた!

 東京オートサロンでは、数多くのカスタマイズカーやチューニングカーが展示されている。出展側は、比較的小規模なショップから自動車メーカーまで幅広い。そんなクルマたちをカスタムする上で欠かせないのが「アフターパーツ」たちだ。アルミホイールやマフラーやエアロ、エンジン関係のパーツなどなど、そのジャンルは多岐に渡る。

 そんなアフターパーツの品質や市場などの環境を支える団体が今回紹介する日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(NAPAC)だ。同団体は、「日本の自動車用品、部品アフターマーケットにおける振興を図るための調査研究等諸事業を行ない、以って車社会の安全と発展に寄与すること。」と言う趣旨に賛同している業界団体、個人企業の加入促進を図り、アフターマーケット向け用品・部品業界の声を1つにまとめ、行政に反映できる団体運営を目指して活動している。

 しかし、なぜそのような「お堅い」団体が、このオートサロンに出展しているのか疑問に思う人も多いのではないだろうか。実際にNAPACブースを見回すと、椅子と机が並べられた広いエリアと、GR86の展示が行われている程度。ほかのブースと比較するとかなりアッサリした空間となっている。しかし、ここがキモなのだ。

 このエリア、じつはNAPAC会員の企業が出展者と商談を行える場所として提供している。初日は200人〜300人ほどが利用するほど大盛況で、代理店になりたいショップや新商品を企業に宣伝したいメーカーが次から次へとやってくるという。商品を出す以上、販売しないとビジネスとして成り立たないので、営業や宣伝は何よりも大事な行動だ。

※写真のエリアには関係者以外は入れません

 そういった業界と業界の橋渡しの場として、NAPACブースは機能している。ちなみに、初日ではアメリカのモーターショー「SEMAショー」の実行委員会の方々も意見交換や交流を目的として本ブースを訪れていた。もはや世界規模で活躍している団体と言っても過言ではないだろう。

 また、GR86とBRZを使用したワンメイクレース「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup」では、使用が許可されている指定部品はすべてNAPAC加盟企業のパーツと定められている。つまり、公正かつ安全に行われなければいけないレース現場でも、NAPACに所属する企業のパーツは絶大な信頼を受けてると言える。

 なお、今回展示されているマシンは、昨シーズンの「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup」のプロクラスで優勝したマシンだとのこと。

 ちなみにNAPACでは、一般ユーザー向けのイベントも年数回開催している。そのなかでもっとも人気が高いのが富士スピードウェイの本コースで行われる「NAPAC走行会」だ。1時間2万2000円と、時間と場所を考えたら非常にリーズナブルな内容で行われている走行会で、NAPACに加盟している企業から協賛品としてさまざまなアイテムが手に入る抽選会も行われている(結構当選率が高いとか!)。

 サーキット走行に不安があるユーザーに向けては、スーパーGTを走っている現役ドライバーが走り方やマナーなどを教えてくれる講習会も開かれるので、そういったフォロー面があるのも魅力的だ。

 定員は毎回100名程度だが、すぐに埋まるほど大人気だという。

 そのほか、毎年8月2日にはオートパーツの日としてキャンペーンも行われているので今年も要チェックだ。


WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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