目指したのは「燃費」よりも「愛車」として愛される1台! 275万円から5代目となるトヨタ・プリウスの販売がスタート (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新型プリウスが1月10日より販売をスタート

■PHEVモデルは3月の販売を予定している

■「KINTO Unlimited」という新たなサブスクサービスも同時にスタートした

新型プリウスの販売スタート! PHEVも3月より販売開始

「21世紀に間に合いました」の名キャッチコピーでお馴染みのプリウスは、1997年に初代モデルが登場した。当時はまだまだガソリン車全盛の時代であって、環境問題や燃費に関してはそれほど高い関心は向けられていなかった。

 そんな時代に登場したプリウスは、イロモノとして扱われたこともあって、大ヒットしたわけでもなければ、誰もが乗るようなクルマでもなった。ただ、当時としては珍しい「エンジン+モーター」というメカニズムによって脅威の燃費を実現したことはこのとき大きなトピックだっただろう。

 そんなイロモノだったプリウスも、2代目、3代目の登場とともに時代が進むにつれて、「自動車のスタンダード」と言っても過言ではないほど多くの人に受け入れられるようになった。「ハイブリッド=プリウス」という図式も一緒に定着していき、ハイブリッドカーのパイオニアと言えるレベルにまで、そのブランド力は絶大なものとなった。

 そんなプリウスは昨年、5代目となる新型を発表。「いまさらハイブリッド?」と言われるのも承知で登場した最新モデルは、「燃費」や「先進性」はもちろんだが、「愛車」として使われるクルマを念頭に置いて開発したという今いままでのコンセプトとは路線を変更して登場したのだ。とくにこの新型は「Hybrid Reborn」をコンセプトに、従来の強みである高い環境性能はそのままに、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を兼ね備えたエモーショナルなクルマを目指して開発されたという。

 その新型プリウスが1月10日より正式に販売がスタートした。

 プリウス独自のアイコンである「モノフォルムシルエット」を引き継ぎつつ、より低重心かつスタイリッシュなプロポーションとなったエクステリアデザインは、シンプルでありながら抑揚のあるボディ造形となっている。先述した「愛車」として、長く愛されるための「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現したとのことだ。

 インテリアは、「アイランドアーキテクチャー」コンセプトを導入し、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコクピットになるように設計。スイッチ類などは直感的な操作ができるレイアウトになっている。

 ボディカラーは全8色を設定し、うち2色はスポーティな印象を与えるソリッドカラーベースの新色として「アッシュ」「マスタード」を用意している。


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