この記事をまとめると
■安全装備が充実しているスポーツカーを紹介
■ひと昔前のスポーツカーでは安全装備がないのが当たり前だった
■MTモデルとATモデルで装備面に若干の違いがある場合がある
スポーツカーにも安全装備が必須の時代がやってきた
いまでは軽自動車にも先進的な安全装備、運転支援機能が搭載される時代だ。国産車で言えば、アイサイトやトヨタセーフティセンス、ホンダセンシング、日産プロパイロット、三菱MIパイロットなどがその代名詞で、SUVやミニバン、コンパクトカーなどにこれらは惜しみなく使われている。
が、スポーツカーに関しては、先進的な安全装備、運転支援機能の搭載が見送られているケースもある。たとえば、いまはなきホンダのNSXや、990Sの登場で話題となったマツダ・ロードスターなど、日本を代表するスポーツカーには、カメラを使った先進運転支援機能がじつは搭載されていない。2代目NSXの開発陣に聞いたところ、「車高が低いため、先進運転支援機能に関わるカメラなどを搭載しにくいから」という答えが返ってきたのを思い出す。たしかに、極めて低い位置にカメラなどを付けても、センシング能力に限界があるだろう。
スポーツカー乗りにしてみれば、「サポカーじゃないんだから、先進運転支援機能などなくて上等。そんなものを付けたら重くなって運動性能が落ちるだけ! 走りさえよければOK」となるかも知れないが、速いクルマだからこそ、先進的な安全装備、運転支援機能があればなお安心して走りを楽しめる……という考え方もある。
そこで、スポーツカーでも先進的な安全装備、運転支援機能が付いたクルマを探してみた。
まずはトヨタのGR86とスバルBRZだ。何しろ”ぶつからないクルマ”で有名になったスバルのアイサイトコアテクノロジーが6AT車のみとはいえ標準装備。プリクラッシュブレーキはもちろん、全車速追従機能付きクルーズコントロール、AT誤発進抑制制御、AT誤後進抑制制御、後退時ブレーキアシスト、後方警戒支援システム(いわゆるブラインドスポットモニターが全車に搭載)などが用意されているのだ。
トヨタのスポーツカーで言えば、スープラも先進運転支援機能が充実している。プリクラッシュセーフティでは昼の歩行者、自転車運転者検知機能付き衝突回避支援タイプが搭載され、ステアリング制御機能付きレーンデパーチャーアラート、ブラインドスポットモニター、アクティブハイビームシステム、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール(8速AT)、高度なリヤクロストラフィックアラート、後方緊急ブレーキ付きクリアランスソナー(8速AT)などが装備されている。