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クルマのマフラーってそもそも何? 本数や太さによって何が変わるのか (2/2ページ)

クルマのマフラーってそもそも何? 本数や太さによって何が変わるのか

この記事をまとめると

■マフラーは排気音を低減する装置

■本数や太さがによって何が変わるのかを解説

■マフラー交換の際には注意点も

2本出し、4本出しにすると何が変わる?

 クルマには走りを彷彿とさせるパーツがいくつかある。なかでもマフラー(正確にはテールパイプも含む)は、聴覚と視覚のふたつを刺激するアイテムとして、歴史的にクルマ好きの関心を引いてきた。

 マフラーは、日本語訳にすると分かりやすいが、消音器すなわち排気音を低減する装置である。シリンダー内で燃焼され排出されるガス(=排気ガス)は、高温、高圧の状態となっている。この排気ガスを、そのまま大気中に放出すると、急激に膨張して大きな音(破裂音)を発生する。これでは具合が悪いので、排気ガスを段階的に膨張させたり温度を下げたりすることで、大気中に放散する際の音、排気音を小さくする工夫が図られている。

 この排出ガスの圧力、温度を下げる部分がマフラーで、モデルによっては2段構成の消音システム、メインマフラー+サブマフラーを持つ方式もある。また、マフラーはその機能から、サイレンサーとも呼ばれている。

 さて、排気系は視覚的、聴覚的に「走り(=性能)」をイメージさせる部分だが、テールパイプの本数と太さが大きなカギを握っている。テールパイプは1本、それも径の細い仕様だと見た目に頼りないが、2本、4本と本数が増え、しかも径が太いとダイナミックな印象を与えることになる。

 テールパイプが2本あるいは4本となる理由だが、視覚的にスポーティな印象を与える効果と背圧(排圧)を下げる効果のふたつが挙げられる。市販車の場合、テールパイプの本数や太さは、マフラー(サイレンサー)から排出される排気ガスの排気効率を左右することになり、抵抗が小さいほど排気ガスはスムースに排出されることになる。

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