農道でも取り締まりが行われている
厳密には、土地改良法に基づいて建設される農道は道路法の適用を受けないが、ほとんどの農道は道路構造令に準拠することになっているので、農道であっても道路交通法が適用される。
ときどき、農道は治外法権。速度制限もシートベルト着用義務も携帯電話違反も駐車違反もないと誤解している人がいるが、農道でも警察は取り締まりを行なっているし、ねずみ取りや白バイが隠れていることも少なくない。
また農道では「農耕車優先」「無理な運転をしないでください」「農耕車注意」「トラクター横断注意」といった看板を見かけるが、これらに法的拘束力はない。ただし、農道は農業利用を目的に作られているので、マナーとして農耕車優先なのは間違いない。
農道は、誰でも走れるが、一般車にとってはアウェーな場所。農耕車がノロノロ走っていてもイライラしない。無理な追い越しはしないこと。
非常に見通しのいい農道でも、けっこう田んぼに落ちているクルマを見かけることがあるので要注意。
脇道に曲がるときも、ブレーキを踏まずにダラダラ減速して、直前でブレーキ。それからようやくウインカーを出すようなケースも珍しくないし、すれ違いしづらい場所に駐車する軽トラや農耕車がいるのも農道だ。
トラクターがゆっくり横断する場面もあるだろうし、タヌキなどの動物が飛び出てくることも!
人だって、クルマが近づいてきているのがわかっていても、ゆっくり横断しはじめることがあるのが農道なので、都会のルールとは異なる部分があることも理解しておいた方がいいだろう。
また夜は街灯がなく、かなり暗いので、早めのライトオン。そして対向車がいないときは積極的にハイビームを使うのが良策。
さらに濃霧のときは非常に視界が悪いので、霧が濃いときは迷わず迂回ルートを使うようにしよう。