この記事をまとめると
■レストアは旧車趣味の王道
■しかし今後クルマのレストアを行うことは難しくなる可能性がある
■クルマの乗り方も電動化によって変化していくだろう
レストアという趣味が謳歌できるのも今のうち!?
クルマ好きと言っても、鉄道好きと同じようにその方向性は多岐にわたる。運転するのが好きというケースは基本として、チューニングやカスタム、ドレスアップもお馴染みなところ。さらにカタログ集め、グッズ集めなど、数え切れないほどだ。そのなかで旧車というのもひとつのジャンルを確立していて、その旧車趣味もさらに細分化しているのだが、そのなかでもレストアというのは旧車趣味の王道だったりする。DIYで行う人々をレストアラーと呼んだりするほどだ。
手間とヒマ、そして費用もかかる趣味ではあるのだが、電気自動車へのシフトともになくなってしまう可能性が高い。まったくなくなるわけではなくて、純粋なガソリン車で、コンピュータを搭載していない1970年代までのクルマは構造も単純なので残るかもしれない。ただし、ここまで古いとパーツの問題やら、将来的にガソリンが手に入るのかどうかも不透明だ。手に入ったとしても、リッター1000円みたいな趣味向けの燃料的な存在になる可能性もある。
そして問題の中心にあるのは1980年代から進んだマイコン化だ。今では車載コンピュータとも呼ばれて、納期が伸びる原因パーツのひとつになっているあれだ。すでに症状は出始めているが、コンピュータのパンクが増えている。具体的にはコンデンサーの膨張や破裂、ハンダ剥がれ。回路の焼損など、さまざま。問題は当時同様の新品パーツが供給されないうえに、焼損などになると修理もしにくいということもある。