値上げを実感させない“キャッシュレス化”
アプリ配車以外でも、タクシー料金はいまやクレジットカードをはじめ、QRコード決済、交通系ICカードなど、さまざまな方法でキャッシュレス決済が可能となっている。
11月に東京23区及び武蔵野・三鷹地区でタクシー運賃が値上げされた。そもそもコロナ禍前からタクシー利用者の減少傾向は目立っており、今回の運賃値上げでも目立った利用者の減少はないのではないかと言われた。そして実際に大騒ぎするほど利用者は減っていないとのこと。ただし、これにはここ最近のキャッシュレス決済の普及も大きく影響しているとのこと。現金での支払いに比べるとキャッシュレス決済では利用者が値上げをそれほど意識しないことが大きいようで、それもあり利用が目立って減っていないようだとのこと。値上げどころか、「いくらかかった」のかも意識しない人も多いのではないかと言われている。
文明の進化はわれわれに利便性アップをもたらしてくれるが、キャッシュレス決済では“値上がりを意識させない”という思わぬ副産物があるようだ。