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遠い国のまったく違うクルマが似てるのは奇跡!? 輸入車と国産車の「そっくりクルマ」4組 (2/2ページ)

遠い国のまったく違うクルマが似てるのは奇跡!? 輸入車と国産車の「そっくりクルマ」4組

この記事をまとめると

■クルマのデザインが他車に似ていると感じることがある

■この記事では輸入車に似ている国産車を紹介

■昭和、平成、令和のモデルをピックアップした

デザイナーが同じなの? と思ってしまうほど似ているクルマも

どうしても似てしまう!? クルマのデザイン

「テールランプが似ている!」とか「ドアノブがそっくり!」といった些細な部分ではなく、全体のシルエットが“どこか似ている”というというのは、クルマのデザインには良くあるケース。「名車をオマージュした」というと聞こえはいいですが……そんなパクリ、いや良く似たクルマたちを紹介します。

昭和〜平成の良く似たクルマたちを紹介

 クルマ好きのオジサンは遠くを見ながら「昔は良かったなぁ」と呟きがちですが、「昔は良かった」=「昔はコンプライアンスが緩かった」と言い換えることができます。クルマのデザインについても昭和〜平成あたりは随分とコンプラが緩やかだったようで、あの天下のトヨタでさえ名車のデザインをパクり……じゃなかった、模倣……いやいや、オマージュしていたのです。

 たとえば、1973年発売のトヨタのスポーツカーを代表するセリカLB(リフトバック)に注目! テールゲートが大きく開口するハッチバックをトヨタは「リフトバック」と称して発売したのですが、そのスポーティなフォルムは当時のお洒落系若者と走り屋系若者のハートを鷲掴み。とくに145馬力を発揮する2リッター直列4気筒DOHCエンジンを積んだセリカLB2000GTは、当時112万円(現在なら400万円くらい?)という価格にもかかわらずバカ売れしました。ところが……4215×1620×1280mmのボディをちょっと遠目で眺めると、あることがわかったのです!

 その“あること”とは、当時のアメリカ車の象徴ともいえるフォード・マスタング、それもファストバックモデルにそっくりという事実! いやはや、当時の日本はファッションもライフスタイルもアメリカの若者文化の影響をもろに受けていた時代でしたから、クルマもアメリカの名車のデザインをオマージュしたに違いありません。セリカLBより3年も前に発売された三菱コルト・ギャランGTOも含めて、あくまでもオマージュであると信じましょう。あれから50年近く経とうとしているので。

 時は平成4年(1992年)、マツダから世界最小のスポーツカーがデビューします。その名もマツダ・オートザムAZ-1! なにしろ軽自動車サイズのボディのキャビン後部に657ccの直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載(つまりミッドシップ!)。ロックトゥロック2.2回転という超クイックなステアリングと固められたサスペンションがもたらす走りは、正真正銘のピュアスポーツカーだったそうです。64馬力を5速MTを駆使して走った当時の走り屋系モータージャーナリストによると、「峠では快感そのもの!」だったとか。

 しかし、このAZ-1も遠目から見ると、超有名なスーパーカーに似ているかも!? と思えてしまいます。そう、故エンツォ・フェラーリが「生涯最後の“そのまんまレースに出られる市販車”として開発した」フェラーリF40に、そこはかとなく似ているのです。とくに、テールエンドをスパッと断ち切って丸いテールランプを配したリヤスタイルなんて、「デザイナーが同じなの?」と思えるほど。リヤウイングの有り様も共通です(違うのはサイズだけ)。いや、決して真似したのではなく、マツダのデザイン&設計室がデザインの巨匠、ピニンファリーナに憧れただけ! と受け取りましょうか。

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