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じつはまだまだ元気な内燃機関! 純粋な現行国産エンジンモデルを数えたら92車種もあった (1/2ページ)

じつはまだまだ元気な内燃機関! 純粋な現行国産エンジンモデルを数えたら92車種もあった

この記事をまとめると

■日本車はマイルド型も含めるとハイブリッドが全盛のラインアップとなっている

■しかし、純内燃機関車を買える新型車を数えてみたら92車種が該当した

■電動化トレンドで純内燃機関車が激減しているというのは先入観でまだまだ豊富に用意されている

全方位的アプローチをするトヨタは純内燃機関車も豊富

「クルマの電動化」という言葉は当たり前になりすぎて目にする機会も減っているような印象さえある。もともとハイブリッド大国といえる状態だった日本車は、世界的な電動化ムーブメントにおいて、純エンジン車の比率を確実に落としている印象もある。

 軽自動車にマイルドハイブリッドが増えているのも、日本車の電動化における特徴だ。スタータージェネレーターを用いたマイルド型はハイブリッドとしては簡易型だが、それだけに電動化の普及を進めるのに効果的なメカニズムでもある。

 はたして、いま日本車の新車ラインアップに純エンジン車はどれほど残っているのか。各社の電動化に対するアプローチの違いにも注目しながら整理してみよう。

トヨタ

 ハイブリッド車を幅広く設定しているのがトヨタ。クルマの電動化については電気自動車だけでなく水素燃料電池も含めて、全方位的なアプローチで進めているのが特徴だ。逆にいえば、まだまだコスト面で有利なエンジン車が数多く残っている。

 ハイブリッド専用車となっているのはアクア、プリウス、カムリ、クラウンクロスオーバー、センチュリーくらいで、それ以外の車種ではハイブリッドがあったとしてもエンジン車も選べる状況だ。さらに、ハイラックスやランドクルーザーなど、そもそも電動化にはまったく目が向いていないようなモデルも少なくない。

 というわけで、数え方にもよるトヨタではエンジン車は27車種から選ぶことができる(軽自動車、商用車を除く)。また、レクサスでは8車種に純エンジン車が用意されている。

●エンジン車を用意するトヨタのモデル
カローラスポーツ、ヤリス、ルーミー、パッソ、アルファード、ヴェルファイア、ヴォクシー、ノア、グランエース、シエンタ、ハイエースワゴン、カローラ、カローラアクシオ、カローラツーリング、カローラフィールダー、カローラクロス、C-HR、ハリアー、ヤリスクロス、ライズ、RAV4、ランドクルーザー、ランドクルーザープラド、GRカローラ、GR86、GRヤリス、スープラ

●エンジン車を用意するレクサスのモデル
LX、RX、NX、UX、LS、IS、LC、RC

スズキ

 つづいてスズキのラインアップを整理してみよう。軽自動車と登録車を合わせると、国内では2番手のシェアを持つスズキの動向は、ハイブリッド大国というイメージづくりに大きく影響している。

 同社の場合、2モーターのフルハイブリッドについて独自開発はしておらずOEMで用意しているくらいだが、とにかくマイルドハイブリッドの採用に積極的で、マイルドハイブリッドしか選べないモデルは軽自動車、登録車とも数多い。たとえば軽自動車の主流であるスーパーハイトワゴンのスペーシアは全グレードがマイルドハイブリッドになっている。エスクードなどのエンジン横置き系SUVもほとんどがマイルドハイブリッドだ。

 というわけで、スズキのラインアップにおけるエンジン車を選べることができるモデルは9車種となっている(商用車・OEMモデルを除く)。

●エンジン車を用意するスズキのモデル
アルト、エブリイワゴン、ジムニー、ラパン、ワゴンR、ワゴンRスマイル、ジムニーシエラ、スイフト、ソリオ

ホンダ

 ハイブリッドの展開に積極的で、電気自動車の設定をするほど電動化に積極的な印象もあるホンダだが、軽自動車にマイルドハイブリッドを用意していない関係から、エンジン車を選べるモデルは多い。国内向けのラインアップとして電動パワートレインしか搭載していないのは電気自動車のHonda eとアコードくらいだ。

 というわけで、ホンダのラインアップでは10車種のエンジン車が用意されている(商用車除く)。

●エンジン車を用意するホンダのモデル
N-BOX、N-WGN、N-ONE、フィット、フリード、ステップワゴン、ヴェゼル、CR-V、ZR-V、シビック(タイプR)

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