偶然なのか本当に似せたのか? 言われるとソレにしか見えなくなる「動物っぽい」クルマ7台 (2/2ページ)

似ているではなく「似せている」車種も!

正統派(!?)生物そっくりさんカーを2台紹介

 同じトヨタ車でもつい最近のモデルも可愛い生物をモチーフにしているようです。それはズバリ、カローラクロス! カローラの長い歴史の中に誕生した初のSUVですが、使い勝手の良い“ちょうどいい”サイズとともに、ちょっと吊り上がったライトが醸し出すアクティブなフォルムのおかげで人気を博しています。が、その四輪を踏ん張った感じのフォルムが、どことなく4本の足を踏ん張っているブルドッグに似ている……と明言する人が少なくないようです。

 ところが、もっとブルドッグに酷似しているクルマは別にあるんです。それはボルボのコンパクトSUV、XC40です。なんたって短いフロントオーバーハングや逆反りのグリルは、まるでブルドッグそっくりそのままですから。現にエクステリアデザインを担当したオーストラリア人のマクシミリアン・ミッソーニ氏は、「XC40を見た人が感情移入しやすく、親しみを持てるイメージを具現化するための意匠として、ブルドッグを選びました」と語っています。それも、ただのブルドッグじゃなくて、とびっきり愛嬌がある「ブリティッシュブルドッグ」と、犬種までこだわっているくらい!

 また、イタリア人も生物をエクステリアデザインのモチーフにしているようです。それは2003年デビューのフィアット・ムルティプラを見れば一目瞭然! 丸みを帯びた2段重ねのボンネットが特徴的なフォルムは、どことなくカモノハシを連想させませんか? あいにくフィアットのカーデザイナーのコメントは取れておりませんが、このユニークなクルマのデザインはオーストラリア特産の珍獣をモチーフにしていると思うんですけどね(ホントか!?)。

スーパーカーも生物を真似している!?

 さらにクルマと生物のそっくりさんを探すと、超ド級のスーパースポーツカーにも見つけることができそうです。6.5リッターV12エンジンを積んだランボルギーニ・アヴェンタドールは、「すべてのディテールが闘牛をシンボルに掲げるランボルギーニのDNAを再現」されているそうなんですが……。熱狂的なランボルギーニ・ファンではない人が冷めた目で見ると、なんだかカメムシに似ているそうなんです(失礼甚だしい!?)。

 とくに、ちょっと黄緑がかったソリッドカラーの場合、ボディのそこかしこに刻まれているエアインテークやスリットが昆虫の印象を強くするとか。

 最後の1台は、ブガッティが2005〜2015年にかけて製造・販売していたヴェイロンです。8リッターのW16クワッドターボ・エンジンは1001馬力という規格外な超高出力を実現。最高速400km/hオーバーを実現するハイパーカーですが、そのフロントマスクを見ると思わず笑ってしまいませんか!?  だって、世界中の人が「可愛い!」と愛するコアラにそっくりですから。

 昔のカーゴバンに始まり、ヨーロッパのSUV、そして超ド級スーパーカーまで、生き物にそっくりなクルマを紹介してきました。これをきっかけに皆さんも街を走るクルマを見ながら、「あの動物に似てる!」とか「この魚にそっくり!」とか、チェックしてみてはいかがでしょう。


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