スポーツ走行までカバーする圧倒的な走行性能 インテリアは、AMGカーボンインテリアトリム、イエローステッチが施されたAMGパフォーマンスステアリング、そして、通常モデルでの設定がなかったレザーチタニウムグレーパールとブラックの2色で構成されたAMGパフォーマンスシートを標準装備。さらに、インパネには「FINALEDITION 1 of 999」という専用バッジがあしらわれ、限定モデルであることを強調する。また、パノラミックスライディングルーフも装備されたことで開放感のある室内となっているのも特徴だ。
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AMGが作り上げたパワートレインは、4リッターV8ツインターボエンジンで、最高出力612馬力、最大トルク850Nmの圧倒的な性能を発揮する。その出力は9速の電子制御式スポーツトランスミッション「AMGスピードシフトMCT」と4輪駆動システムで効率よく路面に伝えられる。
ドライブモードは、「スリッパリー」「インディビジュアル」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」「レース」の6つを用意し、センターコンソールのAMGダイナミックセレクトとAMGドライブコントロールスイッチによって、状況に合わせたモードを選択することができる。エンジン、ミッション、サスペンション、ステアリングそれぞれの制御を任意に変更することも可能だ。
また、各ドライブモードには、4輪駆動システムや横滑り防止機能(ESP)の制御などを変化させるAMGダイナミクスも用意されており、「ベーシック」「アドバンスド」「プロ」「マスター」の4モードをセレクトすることができる。AMGダイナミクスは、AMGダイナミックセレクトのドライブモードとは独立した制御をすることもでき、例えばマニュアルシフトへの切り替えや車高の上下、エキゾーストサウンドの調整などを、センターコンソールのボタンで任意に操作可能だ。
メルセデスAMG E 63 S 4MATICプラス ファイナルエディションは世界限定999台で、日本には左ハンドル、右ハンドルそれぞれ25台ずつが導入される。価格はどちらも2447万円。
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メルセデスAMGは、F1の電動化技術を搭載した「E PERFORMANCE」をすでに欧州で展開しており、プラグインハイブリッドモデルとしてAMG GT 63 S、C 63 S、S 63 Sをラインアップしている。つまり次期型では、E 63 Sもプラグインハイブリッド化される可能性が高く、このE 63 S 4MATICプラス ファイナルエディションは、純内燃機関を動力とする最後のAMG Eクラス となる可能性が高い。この1点だけでも、この限定モデルには大きな価値があるといえるのではないだろうか。