この記事をまとめると
■基本的に雪の日はサマータイヤを履いたクルマでの外出は控えるべき
■それでももし出かけた先で雪が降り出したらどうするべきか
■サマータイヤでも走れるケースやその際の注意点について解説
雪が降り始めたらとにかく安全な場所にピットイン!
今年も冬本番。新潟県では12月20日に12月としては38年ぶりの大雪を観測(新潟市)。柏崎の国道8号は38時間、長岡・小千谷の国道8、17号は26時間も通行止めが続いた。
しかし、こうした大雪は突然降るわけではない。天気予報さえきちんとチェックしておけば、かなり正確に雪の降り出すタイミングはわかるはず。
滅多に雪が降らない平野部でも、天気予報さえチェックしておけば、突然の雪で困ることはほとんどない。雪の予報が出ているときは、スタッドレスタイヤを履いていないクルマは外出を控えるのが基本中の基本。
それでももし夏用タイヤのまま出かけて、雪が降り出したりしたらどうするか。
積雪時に夏用タイヤ(防滑措置なし)で走行するのは法令違反(罰則もある)なので、本来は立体駐車場やコインパーキングにクルマを止めて、公共交通機関で帰るのがベスト。
雪の降り始めで、地面に落ちた雪やみぞれがすぐに溶けるような状況なら、近距離かつ短時間であれば、まだ夏タイヤでの移動もギリギリ可能。
その場合、交通量が多く坂道の少ない道を選んで、スピードを控えめにして、車間距離を普段の倍以上とって、ライトを点けて走ること。
当然、「急」のつく操作は避けて、できれば上り坂では止まらないようにタイミングやルートを工夫しよう。
雪道の場合、自分は問題なくても、スリップしたほかのクルマが突っ込んでくる可能性が高いので、雪が降り始めたらとにかく安全な場所にピットイン。
ショッピングモールの立体駐車場などに早め早めに逃げ込んで、ご飯でも食べたり映画でも観ながら天候の回復を待つか、クルマを置いて自分だけ帰るか、どちらかを選ぼう。
タイヤチェーンが手配できるのなら、それを装着して移動することももちろん可だが、無理してクルマをぶつけたり、ぶつけられたりするのは馬鹿馬鹿しい。
なお、夏タイヤは通常外気温7度以上での使用を前提に作られているので、雪がなくても外気温が7度を下まわると途端にグリップが悪くなるので要注意。
また外気温が3度以下になると、路面が凍結している恐れが出てくるので、雪が降り出す前でも外気温が急に下がりはじめたときは夏タイヤでの走行は控えた方がいい。
夏タイヤは思ったよりも万能ではないので過信しないこと。冬場でもクルマでの移動が欠かせない人は、寒波が来る前にオールシーズンタイヤかスタッドレスタイヤに履き替えておこう。