KINTOという選択肢もアリ
販売現場では年末から年始にかけ新型プリウスの販売でバタバタしそうである。24日から予約受注がスタートしたが、すぐに年末・年始休暇に入る。しかも、前述した“予約発注のための予約”、つまり仮予約客分の正式受注申告については、事情通によると1月13日までに端末入力して正式受注申告しなければならず、もし間に合わなければ受注順位が後ろにまわされてしまうといった話も聞いている(つまり早くから予約した意味がなくなり長期の納車待ちになる可能性が極めて高くなる)。「セールスマンは年明けしばらくは、新型プリウスに振り回されると言っていると聞いています」(事情通)。
とくに、海外でのメイン市場となる北米では2リッター仕様しかラインアップがないこともあり、2リッターはさらに納期の長期化が懸念されている。それでは、何も策もなく長期の納車待ちを覚悟しなければならないのか……。「新型プリウスはKINTO(トヨタの個人向けカーリース)の利用促進を積極化させるようで、“KINTO “Unlinited”という新商品の対象車第一号になっています」(事情通)。このKINTO Unlimitedはさまざまな独自の利用特典があるのだが、なかでも、ブラインドスポットモニター、パノラミックビューモニター、ステアリングヒーターなどのメカニカルオプションの後付けが可能となっていることがある(メーカーオプションともいわれるこれらは一般的には後付けはできない)。
そして、いまどきのKINTO最大の魅力としては実車が手元に届くのが早いということである。たとえば人気の高いクラウンは情報によると、ディーラーで購入した際の納期は本稿執筆時点で2023年10月以降となっているが、KINTOを利用するとクロスオーバーGは2023年4月以降を予定し、それ以外は3.5カ月程度となっている。一部オプションを選ぶと2024年3月以降が納車予定となっているノア&ヴォクシーでは、1.5カ月~2カ月程度と案内している。現状では新型プリウスもKINTOを利用すると、新しいサービス提供の第一弾として新型プリウスが用意されていることを考えても早めに実車が届く可能性は高い。仮予約などがすでに多数入っており、その多くも長期の納車待ちになる可能性が高いと言われているなかでは、KINTOという選択肢も十分“アリ”ではなかろうか。もちろんKINTOとはいえ申し込みが殺到すれば実車が届くまでに時間はかかってしまうことも十分考えられるし、そもそもKINTOの利用対象車から一時的であれ外れることも十分考えられる。そのため、その辺りの事前の情報収集は欠かさないで欲しい。