日本車では同様のことがデリカD:5に当てはまる
同様のことが、日本車ではデリカD:5に当てはまる。現行型の発売は2007年だから、今では12年を経過したが、売れ行きはあまり下がらない。2022年1〜11月も、1カ月平均で約1400台を登録した。三菱の小型/普通車ではもっとも多い。
販売店では以下のように述べた。
「デリカD:5は、ミニバンとSUVを融合させたクルマで、独特の価値を備えているから人気が根強い。中古車を希望するお客様も多く、その価格は高値安定型だ。従ってデリカD:5を売却する時の金額も高まり、2回以上乗り替えるお客様も多い」
以上のようにジープ・ラングラーとデリカD:5は、両車ともにほかの車種では得られない独特のボディスタイルや機能を備えている。そこが人気を高めると、高値の売却も可能になり、少し時間が経過すればフルモデルチェンジを行っていなくても乗り替えを提案できる。
この時に新しい特別仕様車が投入されていると、今まで乗ってきたグレードとは仕様が異なるから、ユーザーも乗り替えやすい。デリカD:5も同様で、改良は行わなくても、特別仕様車を1年に1車種は投入している。
一般的に価格の割安な特別仕様車は、その車種の売れ行きが下がった時に、販売をテコ入れする目的で設定することが多い。しかしジープ・ラングラーやデリカD:5は、同じ車種を数回にわたり購入してもらうために用意する。目的が異なるわけだ。