この記事をまとめると
■ジープ・ラングラーは頻繁に特別仕様車を投入
■その理由を販売店に聞いた
■三菱デリカD:5にも似たような傾向が見られる
ラングラーからラングラーに乗り換える人も多い
ジープ・ラングラーは、特別仕様車を頻繁に投入している。2022年も8月、9月、12月という具合に発売した。なぜジープ・ラングラーには特別仕様車が多いのか。販売店に理由を尋ねた。
「ジープ・ラングラーは、中古車市場でも人気が高い。お客様が数年にわたって使われた車両でも、高値で売却できる。このリセールバリューが注目され、今まで使ってきたラングラーを下取りに出して、改めて新車のラングラーに乗り替えるお客様も多い。この時に必要なのが特別仕様車だ。新しいボディカラーを採用したり、ソフトトップの電動開閉機能を標準装着するなど、従来のラングラーとは異なる特徴を持たせた。そのために従来型から新車に乗り替えたことによるお客様の満足度もさらに高まる。今では1年に数回、ラングラーの特別仕様車が投入され、シリーズ化されている」
特別仕様車を頻繁に投入すると、一般のグレードが売れなくなったりしないのか。この点も尋ねた。
「特別仕様車の生産台数は少ない。1つのモデルについて150〜200台といった数字になる。これを全国の販売店に割り当てるから、1店舗当たりの販売台数はさらに減る。人気の高い特別仕様車の場合、一般のお客様が購入するのは難しく、今までジープに乗られてきたお客様が主な対象になることが多い」