なんで高額車がこんなに売れる!? 絶好調アルファードを買ってる人って誰? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■いまトヨタのミニバン、アルファードが人気

■2020事業年度締め年間販売台数では10万6579台を記録

■どのようなユーザーがアルファードを選んでいるのだろうか?

トヨタ系ディーラーの全車取り扱いでオーナーがさらに増えた

 トヨタのなかでもアルファードは名実ともに人気モデルといっていいだろう。2020事業年度(2020年4月から2021年3月)締め年間販売台数では10万6579台を記録。さらに収束する気配すらない生産遅延とそれに伴う納期遅延のなか、そしてモデル末期ですでにオーダーストップしているなかでも、2022年1月から11月までの累計販売台数は5万6111台(月販平均5101台)となっている。2020事業年度締めでの年間で10万台強という販売台数は、2020年5月からのトヨタ系ディーラー全店での全車取り扱いスタートが大きく貢献しているのは間違いないだろう。それまでトヨペット店専売だったアルファードもトヨタ系ディーラーならどこでも買えるようになった。

 トヨタ店ではクラウンユーザーのなかから「アルファードに乗り換えたい」という人が続出していたとのこと。年配のクラウンユーザーなので、大企業幹部や自営業者で所得に余裕のある人が多く、“孫を乗せて家族でドライブに行きたい”とか、“仲間とわいわいゴルフに行きたい”といったことが理由として多かったようである。ただ2020年5月まではトヨタ店ではアルファードは扱っていなかったので、ある意味我慢してもらっていたのが、アルファードが扱えるようになり、一気に乗り換えが進んだようだ。

 カローラ店やネッツ店では、ノアやヴォクシーからの乗り換えが目立ったようだ。ネッツ店ではアルファードの兄弟車であるヴェルファイアが専売モデルとなっていたのだが、セールスマンに話を聞くと、客筋がいまひとつよくないとのことであった。フェンダーからはみ出すようなタイヤに履き替えてから納車してくれとか(つまり違法)、透過率が違反レベルのウインドウフィルムを納車時に貼って欲しい(これも違法)などと要求されることも少なくなかったようだ。ヴォクシーユーザーのなかには敏感にそのようなところを感じ取り、ヴェルファイアとは距離を置く人も目立ったようだ。

 支払い総額で500万円超えるのも珍しくないモデルだが、富裕層ばかりが乗っているわけではない。年齢層もバラバラで現役子育て層も重要なユーザーである。そのような幅広いユーザーを集める最大の理由が残価設定ローンの存在である。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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