いつ消滅しても不思議じゃない! 迷ってるなら即買い必至の国産車4選 (2/2ページ)

大排気量+ハイパワーを楽しむ最後のチャンス!

■ダイハツ・コペン(2014年発売)

 S660が販売を終えたいま、軽自動車では唯一の2シータースポーツカーだ。電動開閉式のハードトップを装着して、快適性や使い勝手にも優れ、根強いファンに支えられている。

 発売は2014年だから比較的新しいが、衝突被害軽減ブレーキはいまでも装着されていない。販売店では「安全装備を充実させたり、フルモデルチェンジを実施する話は聞いていない」という。1カ月の平均届け出台数は約400台で、極端に少なくはないが、薄利多売の軽自動車としては生産/販売効率が悪い。欲しいならいまのうちに買っておきたい。

■レクサスIS(2013年発売)

 発売されたのは2013年で、すでに9年が経過した。規模の大きなマイナーチェンジを実施したものの、デザイン面では古さも目立っている。とくにV型8気筒5リッターエンジンを搭載するIS500Fスポーツパフォーマンスは、おそらくこのエンジンを搭載する最終型になる。

 レクサスLSを見ればわかるとおり、V8エンジンは、いまでは設計の新しいV6の3.5リッターツインターボに置き換わったからだ。V8はもはや開発していない。動力性能はツインターボでも十分だが、4000回転を超えた領域の官能的な吹け上がりは、過給器を装着しないV8ならではだ。

 適度なサイズのスポーツセダンが好きなユーザーにとっても、IS500Fスポーツパフォーマンスは手に入れたいクルマだろう。

■日産スカイライン(2013年発売)

 スカイラインの将来も危うい。発売は2013年で、一時はハイブリッドに先進的な運転支援機能のプロパイロット2.0も設定したが、いまではハイブリッドを含めて廃止されている。しかも衝突被害軽減ブレーキは、軽自動車のデイズでも歩行者を検知できるのに、スカイラインは車両の対応のみだ。歩行者や自転車は検知の対象外になってしまう。

 こうなると売れ行きも下がり、2022年の1カ月平均登録台数は200台以下だ。それでも400RのV型6気筒3リッターツインターボは、405馬力の最高出力を発揮してパワフル。欲しいならいまのうちに買っておきたい。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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