日産ではノートシリーズに需要が集中
登録車でのトピックは含軽統計で4位、除軽統計(登録車のみ)で2位の日産ノートとなるだろう。ノートには5ナンバーサイズの標準車と、3ナンバーワイドボディとなるオーラがあり、オーラの販売比率は全体の4割程度と意外なほど高い。日産車のなかで売れ筋といえば、サクラ、セレナ、エクストレイル、アリアそしてノートがあるが、納期遅延どころか新規受注停止車両まであり、比較的短めの納期でまともに販売できるのはノートシリーズとICE(内燃エンジン)搭載の軽自動車しかないとされている。
納期遅延どころか新規発注もできず、迷っているお客にセールスマンがオーラを勧めると意外なほど受注に結びつくとのこと。標準車ではフリート販売(レンタカーなど)にも勢いがついてきたようなので、結果的に“日産車が欲しい”とか、“e-POWER車に乗りたい”といったニーズがノートシリーズに集中してしまった結果とみることもできる。
含軽ランキング22位、登録車のみで12位のフリードは販売台数自体だけを見ると勢いがいまひとつのように見える。ただ、どの販売現場のセールスマンも「即納できる車両もあります」と説明してくれる。仕様にこだわらなければ、12月上旬現在で年内納車もできないわけではないとのことで、テレビコマーシャルも積極的にオンエアしていた。少なくとも、実質1年待ちも珍しくないライバルのシエンタと比べれば納期が早いのは間違いないようだ。
即納できる車両がほとんどないなかでも、暦年締め年間目標販売台数必達のためセールスマンは、2022年末でさえもディーラー本部から檄が飛ぶとのこと。各ディーラーともメーカーと交渉して、年内に登録や届け出のできる完成車の総取り合戦が繰り広げられるだろうから、12月の販売統計はじつに興味深いものとなりそうだ。
2022年11月新車販売ランキング(台)
ホンダN-BOX (17474)
ダイハツ・タント (14998)
トヨタ・ヤリス(12944)
日産ノート(10973)
ダイハツ・ムーヴ(10639)
スズキ・スペーシア(10290)
トヨタ・カローラ(10178)
トヨタ・シエンタ(10167)
トヨタ・アクア(8808)
トヨタ・ルーミー(8390)
スズキ・ワゴンR (7865)
スズキ・ハスラー(6861)
ダイハツ・ミラ(5933)
スズキ・アルト(5908)
ホンダ・ヴェゼル(5653)
日産ルークス(5594)
トヨタ・ライズ(5589)
ホンダ・フィット(5471)
トヨタ・アルファード(5358)
ホンダ・ステップワゴン(5327)
ダイハツ・タフト(5215)
ホンダ・フリード(5118)
トヨタ・ノア(5080)
トヨタ・ヴォクシー(4954)
スズキ・ソリオ(4329)
ホンダN-WGN(4058)
日産セレナ(3648)
日産サクラ(3497)
スズキ・ジムニー(3071)
トヨタ・ランドクルーザー(3011)