やっぱり輸入車が持つ雰囲気はエレガント!
3台目は、スポーツカーの魂を宿したグランドツアラーだと言われるジャガー XK。こちらも歴史あるモデルで、直近まで日本で販売していたモデルはかなりモダンで伸びやかなスタイリングが特徴です。クーペとコンバーチブルがあり、2+2シーターというところもポイント。
実際に後席に大人が座るのはちょっとタイトではありますが、荷物を置いたり、脱いだ上着を置いておくスペースがあるだけでも、心にも余裕が生まれます。そして、パワートレインはガソリンの3タイプ。385馬力のV8エンジン、510馬力のV8スーパーチャージドエンジン、550馬力のV8スーパーチャージドエンジンはXKR-Sのみに搭載されています。その吹け上がりはドラマチックという表現がとてもピッタリくる、心踊るもの。速さと美しさの融合ともいえる、ジャガーだけの世界が堪能できます。
4台目は、美しいスポーツカーの象徴ともいえるロングノーズ・ショートデッキのスタイリングと、流れるようなルーフラインが溜息モノのBMW 8シリーズ。ピュアスポーツとラグジュアリーを高次元でバランスさせた希少なモデルで、外観はアスリートのように無駄を削ぎ落とした清々しさがありながら、インテリアはたっぷりとした上質なレザーのシートや、手作業によって仕上げられたクリスタルのシフトレバーなど、五感で優雅さを堪能できる空間。
オプションで装備できるBowers&Wilkinsダイヤモンド・サラウンド・サウンドシステムは、3つのダイヤモンド・ツイーターと1400Wの最大出力で、スタジオのような最高級の音響を実現。好きな音楽をとことんいい音で聴きながらドライブできるのも魅力です。そして、何も音楽をかけずとも、シルキーシックスの異名をとるBMW伝統の直列6気筒エンジンのサウンドは高揚感たっぷり。ガソリンとディーゼルがあり、どちらも優雅なクルージングも得意です。
5台目は、10月に発売になったばかりの新型メルセデスAMG SL。SLといえば、1952年に公道を走れるレーシングカーとして誕生し、モータースポーツで数々の栄冠を勝ち取った300SLをベースとしたモデルをイメージする人も多いと思います。
その子孫にあたり、ラグジュアリーロードスターとして登場した新型は、F1の技術を採用した新開発の2リッター直4ターボエンジンや、復活した2+2シーターのパッケージング、AMGが完全自社開発とした専用プラットフォームなどが見どころです。後席は身長150cm程度までという制限がありますが、やはり運転中のゆとりにつながる贅沢なスペース。ここがあるおかげで、ゴルフバッグの積載も可能という実用性も手に入れています。
そして見た目にも味わいのある電動ソフトトップは、ルーフライナーの間に防音マットを挟んだ3層構造となっていて、閉めれば静粛性は抜群。開閉はスイッチで約15秒で完了するので、とてもスマートですね。高速走行はもちろん、ワインディングをひらりひらりと走るのも楽しいひとときで、人生を豊かにしてくれるスポーツカーだと感じます。
ということで、決してスピードを出さなくても心地いい、優雅な走りを楽しむことができるスポーツカーたち。ドライブしているだけで、悩みもストレスもどこかへ消し去ってくれそうです。