この記事をまとめると
■ホンダの新型SUVとなる「ZR-V」のe:HEV 4WDに公道試乗した
■4WD機構は後輪をプロペラシャフトを介して駆動する馴染み深いシステム
■乗り心地はマイルドで一般道でも高速道路でも操縦性は良好だった
存在感のあるスタイリングに注目が集まるホンダZR-V
ZR-Vは、CR-Vとヴェゼルの中間に位置するホンダのミッドサイズSUVです。ヴェゼルがフィットのプラットフォームをベースにしているのに対し、ZR-Vはシビックベースとなっています。
特徴的なのはそのエクステリアデザイン。向こうのほうにかすかにホンダのDNAは感じられるものの、一連のホンダデザインとは異質なムードを醸し出しています。グランドコンセプトが『異彩開放』であり、デザインコンセプトは「異彩を放つ存在感あるデザイン」というから、狙いどおりのデザインに仕上げられているということ。
もうひとつの特徴が走りの性能。コンセプトは「神経直結 軽快かつ快適な走り」。神経直結というのは、頭で考えた操作がそのままクルマの動きになってくれる≒自分がコントロールしているという実感を走りのチューニングとして作り込んでいるということでしょう。そういえばプラットフォームを共有するシビックも「爽快シビック」なんてコンセプトだったから、走りのテイストは似ているのでしょうか。
搭載するエンジンは、2リッターエンジンを搭載したハイブリッドe:HEVと1.5リッターVTECターボ。それぞれにFFと4WDが用意されており、4WDはモーター駆動ではなくプロペラシャフトを介してギヤで駆動するタイプ。
今回試乗したのはe:HEVの4WD(グレードはZ)でした。装着されているタイヤがヨコハマのプレミアムコンフォートタイヤであるアドバンdBV552。
静粛性と乗り心地を重視したタイヤです。SUV用タイヤではなく、セダン用コンフォートタイヤを装着しているところもZR-Vの変わった(≒個性的な)ところだと思います。