この記事をまとめると
■樹脂は内部の油分が抜けると割れやすくなる
■そのためクルマの樹脂パーツは経年劣化で欠けてしまうことがある
■破損してしまった場合、どのように対処すればいいのだろうか?
樹脂パーツは経年劣化で欠けてしまうことがある
古いクルマで困るのが樹脂パーツの経年劣化による欠けや破損だ。樹脂は内部の油分が抜けると割れやすくなるし、紫外線でも同様で、これは避けられない。新品に近くても金属に比べると衝撃で割れやすいので、なにかのはずみで欠けてしまうことがある。また、バイクのカウル付きだと、転倒した際などに割れて涙した人もいるのではないだろうか。
大きく破損してしまえば新品にするしかないのだが、一部が欠けてしまったりするとなんとかして直したくなるもの。さらに大きな欠損でも、新品が手に入らない旧車の場合はなんとか直せないかと思案したりする。
直す場合にまず必要なのは欠けた部品で、破片がないとそこを埋めるものがないだけに復活への道は遠のく。あれば発掘された土器の修復のように合わせてくっつければ再生は可能だ。
破片があるとして、次はどう付けるかだ。まず思い浮かぶのが接着剤だろう。PPのような素材によってはそもそも接着が困難な場合もあるが、樹脂は一般的に付けることができる。ただ、硬化した接着剤は横方向からの衝撃に弱いので、ポキンという感じで結局は取れたりする。一見すると強そうな瞬間接着剤でも同様だ。